趣味Web 小説 2003-09-07

ARTIFACTのTrackBack 1

だから、そういう風にTrackBackを運用したいならば、それ相応のシステムを組むべき。つまり、登録者をIDとパスワードで識別し、ちゃんと表示するようにすればいい。ARTIFACTの現行のTrackBackは、誰でも勝手に匿名でTrackBackできる仕組みなのであって、それをTrackBackと呼んでいるのだから勝手にTrackBackが送られるのは不思議でもなんでもない。そういう風に運用されるのが当然だ。

TrackBackを送ったのがこの場合加野瀬さんであり、TrackBackを送られる側のサイトの書き手である。だから、加野瀬さんにとっては、「合図」と「単なるメモ」の区別がつくかもしれない。しかし、読んでいる人には分からない。読んでいる人はTrackBackの送り手はTrackBackの内容のサイトの書き手と同一であると思ってしまう。

そんなことを思うのは愚かな閲覧者だけ。ARTIFACTのTrackBackの登録フォームを一目見れば、誰でも匿名で登録できることがわかる。勝手に自分の思い込みを持ち込んで、これはこういうものだから**に違いない、と考えるのは浅はか。あのシステムを見れば、誰もが勝手に匿名できるように作られていることは自明なのであって、

TrackBackを送る側のサイトの書き手ではなく、その他の人間が勝手に送ったのでは、「『積極的に反応しました』の合図」と「言及したサイトの単なるメモ」とが区別できなくなる。

などというのはないものねだりに過ぎない。そういうことを意図しないシステムなのだ。もちろん、そのメリットはある。読者がTrackBackの登録を追加する敷居が低いから、管理人が望めば、ボランティアを募って関連記事を毎日たくさん集めて、日々の話題の中心地のようなサイトを構築していくのに向いている。また、管理人自身がTrackBackを登録する際にも精神的な敷居が低いだろう。

加野瀬さんがそのような活用法を望まないなら、現行のTrackBackの仕組みは採用するべきではない。今回は予想された事態が生じただけのことであって、にもかかわらずjounoさんが驚くのが不思議だった。要するに私がいいたいことは、tDiaryなどのTrackBackとARTIFACTのTrackBackは全然システムが違うので、TrackBackという文字だけ見て判断するのは馬鹿げている、ということ。少なくとも、ARTIFACTのTrackBackはjounoさんの考えているようなTrackBackの定義に反するシステムだ、ということはすぐに気づいていいはずだ。

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