ARTIFACTのTrackBackは、自由度の低いwikiのようなもの。誰でも勝手に、適当なリンクを作成できる仕組みなのだ。テンプレートのハッキリしているコメント機能のようなもの、といってもいい。スクリプトを使ってwikiや掲示板に自動で宣伝書き込みをしていく業者がいるが、ARTIFACTのTrackBackも当然、そうした迷惑行為の標的となりうる。
運用や実際の認識において、自分のサイトから自分が送るということを前提にしたシステムだと思います。つまり、誰でも別のサイトのものもおくれるという認識は定着しておらず、間違いなく、本人が送ったものと認識されます。本人が送ったものとみなされない文化や実情が前提にあれば別ですが、できるということと、それが想定された使いかたであるということは別です。つまり問題というか、今後コンセンサスがどうなるのか、考える必要があるのは、現在では、本人が送ったとみなされ,本人以外がおくったら「なりすまし」とみなす文化、前提、共有の認識がある、ということと、そういうことが実装レベルでは可能であるという乖離です。
ARTIFACTのTrackBackの仕組みをどう見たって登録者認証の仕組みが用意されていないし、そもそもそんな機能が検討されているという話も聞いたことがない。少なくともjounoさんの考えるTrackBackと、ARTIFACTが用意しているTrackBackはまったくの別物。
もちろん、jounoさんが勘違いしていたのなら、同じ勘違いをしている人はたくさんいるのだろう。ただ、あの仕組みを見て自分のサイトから自分が送るということを前提にしたシステムだ
と感じるのは、ちょっと注意力に欠けていると思う。
日本のメディアリテラシーはどうなっているのだろうか。なんて偉そうなことを書いてみたりして。(しかも言葉がズレている)