趣味Web 小説 2003-10-18

口先だけの SEO

基本だの初心者向けだのというレビューが散見されるけれども、ちゃんとSEOをやって、HTMLをきちんと効果的に記述しているサイトなんてほとんどないのが現状。アクセスアップとかアクセス向上といったキーワードで、アドワーズ広告を出しているサイトが全然上位にこないってのはどういうことだろう? で、それらのサイトの見出しを見てみても、やっぱり画像でそれらしくしているだけだったりする。その道のプロさえ実践し切れていない内容を、初心者向けといってしまえるノンキさは、やはりどこかおかしい。

アドワーズ広告「アクセスアップ」出稿社のWebサイト短評(SEO的見地からHTMLの記述だけを見る)
検索エンジン登録ドットコム
優秀。テーブルレイアウトを使っているものの、テキストの構造化、重要語句の強調をきちんと行っている。(惜しむらくはキーワードを連呼しすぎていること。検索エンジンスパムと判断されている可能性大)
ミリオンヒッツJapan
のっけからフレーム使用。当然のように、フレーム内文書もまるでダメ。文書の構造化をせずテーブルレイアウトしか考えていない上に、見出しを画像化した挙句に代替文字を指定し忘れるポカミスまで。
検索エンジン登録 おまかせWeb
h1要素のみ効果的に配置。他に見出し要素はない。何から何までテーブルレイアウトに依存して文書を構造化していない。
Response contents serve
見出しなし。重要な箇所に画像を用いてしまう大失敗。構造化しないならせめて画像にb要素やfont要素で「隠れ装飾による強調」をすれば検索エンジンはその代替文字を少しは重視するはずなんですが。
アクセスアップはおまかせ
見出しはh1要素がひとつだけ。単純素朴、素人然としたサイト。レイアウトも簡単なので、テキストの構造化は非常に簡単なはずなのに……。
君のHP宣伝法は間違いだ
このレイアウト、この内容にもかかわらず文書をまるで構造化していないのはなぜ? じつにもったいない話。
PRJAPAN
見出しはh1要素がひとつだけ。冒頭に延々と代替文字列なしで画像ばかりのナビゲーションを書いているなど、SEOへの配慮はほとんどない。

飽きたのでこれで終わりにしますけれども、ギョーカイの惨憺たる状況が明らかになりましたね。SEO 検索エンジン最適化は良サイトですから、「アクセスアップ」でアドワーズ広告を出す余裕があるなら一読した方がいいと思うよ、マジで。

念のため書き添えておくと、SEOというのは、基本的にはそのサイトが表示されうる最高の検索順位を実現する試み。ダメサイトを上位表示しようとしても限界があるのは当然のこと。Googleも正しいSEOは「検索結果の精度を上げる役に立つ」として歓迎している。よい内容のあるサイトは、ちゃんとSEOを頑張って上位に表示されるべき。

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