ふつう、サイトは開始後3ヶ月で実力に見合ったアクセス数になります。人の出入りが平衡状態となるわけです。相互評価型Webランキング一字が登録サイト数100前後からほとんど変化しないのは、要するに現在の一字がその程度の実力であることを示しています。
さて、(その必要があるかどうかはともかく)現状を脱するためには、実力を増進しなければならないわけです。でまあ、一字の掲示板や、あるいは参加者有志のサイトではこれまでに様々な一字論が展開されてきました。私はそれらのほとんどに懐疑的で、「そんなこといっても、ないものねだりでしょ」もしくは「それは先人が失敗した悪手筋なんだけどなあ」と思うばかりでした。
掲示板を眺めていて面白いのは、自サイトが酷評されることについて不満を持つ人は、「ランキングで他者の足を引っ張ろうとしている人がいる」と考える傾向があるということ。私は一般のサイト批評掲示板の惨状をよく知っているから、一字の参加者はかなり紳士的という印象を持っています。けれども、そういうことを知らない人は、ランキングに目が向いて、理由付けを誤ってしまう。実際にはランキングなんかあってもなくても関係なく酷評されるはずです。でも、そうだとは認めたくないのでしょう。
今回ご紹介した意見も、現在は登録サイトがお互いに敵同士と認識しているからうまくいかないのだ、という前提で意見を進めているのだけれども、そうなんでしょうかね? 私は、そうは思いません。評価の下手な人は、自分でも申し訳ないと思っているだろうし、酷評する人だって、相手を凹ませてやろうと思って書いているわけではないでしょう。「ライバルを蹴落としてやる」と思っている人が皆無とは申しませんが、例外的存在には違いない。
よかれ悪しかれ一字は素人の互助会であり、基本的には評価の出来不出来にムラがあるのは当然で、そこに悪意を感じるのは筋違い。そういうものだ、と思って参加する……それでいいんじゃないのかな。何も改善しなくていい、というか、改善なんて出来やしないので、期待値を低くしておくといいよ、という解決策。それをいっちゃあお仕舞いよ、って感じではあるけれど。
仮に私が一字を改善するなら、一字を相互評価方式を中心とした総合的なサイト評価サイトにするかもしれない。一般的なサイト批評掲示板と、とくていの誰かがアドバイスする評価依頼コーナを併設するわけです。そうすれば、結局のところ相互評価がいかに優れているかが明らかになってくるのではないかな。
私は一字をたいへん素晴らしいと思っていて、それなのに参加者が満足しないので苦笑するというのが基本的な構図。よそがどれほどひどいかご存じないのではないかなあ、というのが根底にあるので、一字の中に「よそ様」を取り込んでしまえばどうか、と思ってみたりするわけです。まあそれも無茶な話ではあるので、現実的には、他のサイト批評サイトを表紙で紹介するような形になるのだろうか。いわゆるタグ屋はその手のことをよくやっています。逆リンク集つながりで大きなネットワークになっているんですね。あれはWebリングの発展的形態だと思う。