趣味Web 小説 2004-02-23

費用対効果

Googleやはてなが株式会社ウェディングの要求に(ある程度)応じたように、果たして個人が中傷されたときに同様の対処を取ってくれるのかという部分については「どうかなあ?」と思わなくもないけど、ひとつの意見として、まあ興味深い。

私は決して、メール1本で Google が動くなんてことは考えていません。弁護士を使って(つまり相当の費用を投じて)対処するならば、依頼主が会社だろうと個人だろうと、Google は動くだろう、といいたいわけです。

ただ、ネットでの誹謗中傷について、生じうる損害の規模が個人と企業では全然違います。だから一般個人の場合、中傷による被害が、中傷に対抗するための費用より軽いわけです。だから、お金も手間もかからない簡単な手段しか取らない(取れない)。そうである限り、一般個人の訴えが Google になかなか相手されくとも当然でしょう。

とにかく今回、株式会社ウェディングはこの問題のために相当のお金をかけているわけです。それだけの価値が、あると考えている。しかし結果的に、この程度のことしかできないわけです。私は、これでは費用と効果が見合わないと思います。これを見たら、たいていの企業はウェディングの真似をしてもしょうがないな、と考えるでしょう。個人なら、なおさらですね。(つまり、お金をかけてみても WWW から中傷を追放するのは難しい、という結論になります)

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