趣味Web 小説 2004-08-07

「神の手」こわい

日本が3-1で中国を下した、今日のサッカーアジア杯決勝の話(と書いておかないと後でわかんなくなるので)。寮の食堂のテレビで同僚と一緒に観戦。

そりゃたまにはあることなんだろうとは思っていたけれど、実況中継で「神の手」を見たのは初めて。ワーイと喜べるものかと思ったら、全然そうじゃない。みんな凍りついてしまった。卑近な感覚としては、自己申告しないとヤバイ(詳細は略す)んじゃないかな、とハラハラしたし、そもそもこういうルール外の得点は気持ちのいいものじゃないことを思い知らされた。

もうセミも鳴いていない。静けさに耐えられなくなって、ビールをゴクゴク飲んだ。

それからはまったく気が気ではなくて、額に汗だらだら。とにかく居心地が悪く、何かよくないことが起きそうな気がして、怖くなった。数分後にはみんな、元通りに話をしていたのだけれど、誰の表情にも強張りがあって、なんだか悪霊に憑かれた人々、って感じだった。そんなわけで、3点目が入ったのにはホッとした。ホント、勝てばいいってもんじゃない。寿命が縮んだような気がする。今回はテレビの前で、つくづく反省させられた。でも、のどもと過ぎれば何とやらで、また愚かなことを口走ることは目に見えていて、気が重くなる。

今回のアジア杯決勝トーナメントは、毎試合、最後まで目が離せなかった。テレビ番組としては最高だけれども……いやはや。何はともあれ決勝戦、きれいな形で3点目が入っての勝ちで、本当によかった。

追記:2004年8月8日

Twenty minutes into second half, that had been evenly contested after the restart, Japan took the lead as Nakata wrote his name in the annals of the 'hand of God' goals.

こういった審判のミスで試合の結果が左右されるケースはしばしばあるのだそうで、サッカー観戦に慣れたファンなら、そんなに蒼ざめるようなことでもないのだという。日本2連覇!決勝戦レポートで中田浩二選手はゴールシーンは、ラッキーかもしれないけど、強引に行った。諦めない気持ちがゴールにつながった。とおっしゃっている。お互いシャツを引っ張ったりして、大抵どの選手も手が大活躍なのだけれど、そういう感覚が少し見えた気がした。

学校の授業のサッカーでは、シャツを引っ張ったりしたら必ず先生に叱られたし、お互いそういう行為は許さなかったものだ。世の中の標準はそんなものじゃないんだね。

おまけ:迎賓館裏口経由

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