趣味Web 小説 2004-10-15

ブログツールの活用アイデア

最近は猫も杓子もブログ、ブログだ……と、ついつい勘違いしそうになっている方も少なくないだろうが、現在も(少なくとも Yahoo に掲載の可能性がある)個人サイトの多くはブログ形式でない。

「~と思われる」ばかりのサイトだけれども、気楽に読んで楽しめる。学術的価値はなくとも、なんとなくそうかなと思うことができるなら、庶民の娯楽としては問題ない。テレビの情報番組が垂れ流しているいい加減な「健康食品の効果を調べる実験」のようなものだ。

私がこのサイトを知ったのは、誤字等No.032【忘備録】(替誤科)kyorecoba さんの記事でリンクされていたことによる。

アドバイスのコーナで「アクセス向上の方法」を何度も訊ねられているためか、こうしたサイトを見ると反射的に、もっとこうすれば人気が出るのに……と考えずにはいられない。誤字等の館は、ブログ形式を併用した方が人気が出るだろう。ただし、表紙をいわゆるブログ形式にしてしまうことは勧められない。この手のサイトの場合、個人ニュースサイト経由の突発的な大アクセスが見込まれる。ブログ形式の表紙にすると一覧性が損なわれるため、ニュースサイトで紹介されるのは難しい。ではどうするか。

私なら、index.html を過去ログ目次とし、現在のデザインを大筋で維持する。そして別途 new.html といったファイルを作成し、そちらをいわゆるブログ形式の表紙とする。デザインを工夫すれば、サイトの表紙ではなく、最新記事数件を表示する1コーナに過ぎない、という主張は可能だ。更新ツールには MT などを用い、新規に記事を追加するたびに、index.html と new.html が自動で更新されるようにする。

新規読者向けのポータルと常連読者向けのポータルを切り分けよう、という発想だ。新規記事を楽しみにしてくれる読者には new.html のブックマークを勧めるが、新規読者は index.html へ誘導する。一通りサイトを見渡して面白そうな記事をつまみ読みするなら、明らかに index.html の方が便利だ。一方、最新の記事をアンテナから一発で確認するには、最新記事の掲載ページが一定である方がよい。両方を1ページに突っ込むと現在のシンプルなわかりやすさが失われる。

難しい課題に見えるが、発想を転換して「ツールを使って複数の文書を同時に更新すればよい」と気付けば、話は突然簡単になるわけだ。もちろん、MT にせよ何にせよ、こうした自由なカスタマイズを行うには一定の知識と経験が必要だから、この提案が誤字等の館管理人の Rudyard さんにとって現実的なものかどうかは定かではない。ただ、こうした記事が読者のみなさんのアイデアの種となればと思う。

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