趣味Web 小説 2004-10-26

松永さんの早合点? (反論待ち)

「新潟-神戸構造帯」の情報をまとめて扇情的なタイトルをつけている記事ですが、ある重要な事実が抜けているので困ったまとめになっています。

阪神大震災も平成16年新潟県中越地震も、海溝型(プレートの変動による地震)ではなく直下型(活断層による地震)と考えられています。この通説にしたがうなら、それぞれの地震に関連はないと考えるのが妥当です。阪神大震災の活断層と今回の活断層は、距離が離れすぎていて、関連ないものと推測されている由、テレビでも新聞でも目にしているところ。

阪神も新潟も、次に起きる地震は海溝型かもしれない。その可能性を指摘する意味では「新潟-神戸構造帯」の紹介は有用だが、中越地震と阪神大震災はつながっていたとまとめてしまうのは、勘違いを増やしかねない副作用が気になるところ。

松永さんからご返答をいただきました

海溝型(プレートの変動による地震)ではなく直下型(活断層による地震)というのは事実ですが、最初の引用部分で

新潟-神戸構造帯

新潟市から信濃川沿い-琵琶湖-神戸市-淡路島を結ぶ長さ約五百キロ、幅数十キロから二百キロにわたる帯状のラインで新潟-神戸地震帯ともいう。活断層が多く大地震が頻発している。

気象庁の観測では、今回の地震の断層は北西-南東方向に圧力を受けて発生しており、ひずみ帯の力の方向と一致する。

ちなみにひずみ帯=新潟-神戸構造帯のこと。したがって、「断層による地震だから構造帯は関係ない」という結論にはなりえないのではないかと。

なるほど、納得しました。プレートの話に気をとられて誤読しておりました。早合点は私で、申し訳ありません。

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