趣味Web 小説 2005-01-09

言語認識系(?)の難聴

私は聴覚検査では異状無しと判定されるのだけれど、実際には難聴の気がある。音は聞こえるのだが、何をいっているのかクリアに認識できないのだ。声がくぐもる電話は苦手中の苦手で、相手の名前を何度も聞き返すことになる。それでもハッキリせず、「オオタさん? という方からお電話です」といって取り次いだら「ホウヤ」さんだった、みたいなことが日常茶飯事。老人の言葉も理解ないことが多い。

私が音楽に関心を持たなかったのは、言葉がわからないから、というのも大きかったと思う。メロディーは気に入っても、歌詞がさっぱり分からない。ふつうにハキハキ喋る言葉さえ、しばしば聞き取れないのに、節回しを優先して音を崩している歌声を聞き取るのは困難を極めます。

私は今でもよく「何をいっているのか分からない」といわれることがあります。発音が不明瞭なのだそうです。耳が聞こえない人がきちんと話すのは困難ですが、それと似た状況にあるといっていい。自分がきちんと聞き取れていないから、話す方もきちんとできない。明瞭な発音になるよう気をつけている間はいいけれど、音の意識を欠いて自然に任せて喋りだすと、もういけない。

昨日のライブには何組もの個人やグループが参加していたのですが、津田沼で人に会う用事があったので、くつしたさんの次の人までみて私は帰りました。で、この「次の人」の歌が、私にはちょっとつらかったのでした。くつしたさんの歌は、まずまず聞き取れたのだけれど、次の人のは猫の鳴きまねの他はほとんど理解できず、もどかしい思いをしました。全部聞こえないならともかく、「面白くて笑っちゃう内容」と宣伝する MC の言葉は聞こえてしまうのだから困ります。

Information

注意書き