趣味Web 小説 2005-03-07

EMCSの責任者がソニー次期社長に

久夛良木健さんはたしかに社内役員を退任されますが、ソニーグループの役員に新任されます。手塩にかけてきた CELL がようやく市場に出ようかというこの時期に、辞めるわけがない。全社的プロジェクトだった CELL が形になったので、ゲーム事業に再び全力投球しましょう、ということではないかと私は思います。まだ50代前半ですし。

それにしても中鉢氏がEMCSの責任者だったっていうのも微妙だな…。そもそもソニーがここまで混迷したのも、EMCSの機能障害という気がしないでもない。というご意見は、いかがなものかと。ソニー EMCS はまだ若い企業ですが、各工場が特定分野に特化し過ぎて柔軟な生産体制を組めない状況をハイペースで改善してきました。部品調達システムの一元化もきっちり達成しましたし、有限実行で頑張ってきたのでは? グリーン調達も苦い経験を糧にして業界の先頭に立って推進してきたといっていい。

日経報道による中鉢良治次期社長のメッセージ消費者の視線が欠けていた。消費者の望むモノを届けるという当然の営みに緩みがあった。商品力が低下している感は否めないが商品企画部門への苦言となっているのは、EMCS への自信を背景にしたものでしょう。そのような流れにおいて本体からエレキ事業を分社してEMCSにくっつけてスピンオフさせるというのが、一番あり得るシナリオなのかな。と仰るなら分かるけれど、EMCS がダメだから、というのでは話が逆だと思う。

ところでソニーは音楽のコーデックに関して、戦略的な誤りがあったと語った井原勝美さんが昇格することが決まったので、音楽配信メモ的にはいい展開なんでしょうね、多分。(参考:出井氏退任、後任にストリンガー氏

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