趣味Web 小説 2005-09-05

国際協力、現場の声

ところで、夏休みの宿題というウェブサイトを作る際、参考のために今年の読書感想文コンクールの課題図書を半分くらい読んだのだけれど、どれも面白いので驚きました。「課題図書はつまらない」という先入観があったのですが、大人が読むと面白い、ということなのかな……。

今年の高校生向け課題図書「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ―望まれる国際協力の形」は親しみやすい文体でスイスイ読めるのでお勧め。著者・山本敏晴さんの前作「世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団」も合わせて読みたい。そしてアフガニスタン支援とシエラレオネ支援のもうひとつの現場の声として伊勢崎賢治さんの「武装解除 -紛争屋が見た世界」もたいへん興味深い内容。国際協力について現場の本音を伝える本がよく売れ、多くの本屋に並んでいるのはいいことだと思う。

現場の声といえば湾岸戦争(1991年)の多国籍軍総司令官による「シュワーツコフ回想録―少年時代・ヴェトナム最前線・湾岸戦争」も考えさせられるところの多い1冊でした。日本人にとってとくに重要なのは、日本が拠出した戦費90億ドルが多国籍軍の破産を救った(その結果クウェートが解放された)事実を記し、深く感謝していること。この事実を知らない日本人は多い。

アフガニスタンに住む彼女からあなたへ―望まれる国際協力の形 世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 武装解除  -紛争屋が見た世界 シュワーツコフ回想録―少年時代・ヴェトナム最前線・湾岸戦争

Information

注意書き