趣味Web 小説 2005-11-08

じつは実現できないこと

MSN Space は、私が最も勧めたくないレンタルブログサービスのひとつです。Microsoft のウェブサービス設計者はなぜか JavaScript が大好きで、また各文書の URI を汚くすることに無頓着。そのうえ無意味なテーブルレイアウトてんこもり。MSN Space はそれらの悪い特徴が全て詰め込まれているので、よくないと思う。

古川さんはマイクロソフト日本法人の元社長。超大物なのにフットワークが軽く、また腰が低いので驚かされます。さて、そんな古川さんがこのところ MSN Space のヘンな仕様と IE の妙な仕様に振り回されてお困りの様子。その中で、以下の発言が飛び出します。

マイクロソフトにはせっかく、文字のスペル修正だけではなく、文法的な過ちや修辞上の作法を正しく修正してくれる機能すら完備しているのですから..HTMLの記述を正しく生成する、間違いがあった時に自動的に修正候補を提案もしくは置き換えるくらいのことはできそうですよね!!!

単なる文法チェッカーなら今すぐにでも技術的には実現可能でしょうが、本質的な解決は近未来に至ってもなお実現困難です。そのことに多くの人が思い至らないのは、HTML が誤解され続けているからです。HTML ひとつとってみても、技術の本質が正しく理解されるのは難しいものだと思う。

ところで、本ブログ記述で文字サイズにFONT-SIZE: mediumを指定しているのに、IEをブラウザとして使用すると大きすぎる文字にマップされるのは、IEの不具合と古川さんが説明されている件、マイクロソフト社が2001年8月にリリースした IE6 が「標準モード」を導入したことにより解決されています。

MSN Space がマークアップ原語に XHTML もどき(注:異様なソースとなっています)を採用しているのがいけないのであって、IEの不具合といってしまうのはいかがなものかと。HTML4.01 Transitional をシステム識別子付の文書型宣言を行った上で用いれば、他の主なブラウザと標準の文字サイズが揃います。IE と MSN Space のいずれを改変するのが簡単かといえば、後者でしょう。MSN Space の不具合として要望を再提出するべきだと考えます。

……って、コメント欄でとっくに既出でしたか。古川さんの鶴の一声で MSN Space の劇的改善となりますかどうか。

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