趣味Web 小説 2005-11-29

誹謗中傷なしでも戦えるはず

40万円もするSTB(セットトップボックス)を売っているユナイテッド・パワーという会社は、マルチ商法だとココログで書いていたら、その会社の関係者が@niftyに苦情を申し立てたらしく、@niftyのユーザーサポートから記事内容の見直しを検討して欲しい旨の連絡があったという話が。

ユナイテッド・パワー株式会社

TAKOさんの記事を見てみると、「詐欺」という言葉が頻出していました。TAKOさんのはてなダイアリーの記述を見る限り、ユナイテッド・パワーの信用を貶める意図は明確なようですね。詐欺罪が実際に成立するかどうか、ハッキリしない状況で、そのような意図を持って「詐欺」という言葉を用いて批判記事を書くとなると、TAKOさん側の分が悪いと思いました。

しかし加野瀬さんは、ユナイテッド・パワー側の自滅を予想されています。これがウェブのおかしいところです。「容疑」者が犯人扱いされる風潮と何かごっちゃにされている方が多いのかもしれませんが、何故かウェブで声の大きい方々は、逮捕どころか疑いの段階で名指しの中傷を「してよい」と考えていることが多い。ただしそれは、相手が企業だったり、権力者だったり、とにかく一般庶民でないケースに限定されます。私は、このような弱者権力による二重基準がまかり通ることについて批判的ですが、加野瀬さんの予想に一定の根拠があることを認めます。

ユナイテッド・パワーが実際にウェブ世論に押し切られるかどうかは軽々に判断しかねますが、少なくともTAKOさんが事態を紛糾させれば(=徹底抗戦すれば)、よほどヘマをしない限りTAKOさんがウェブ世論を味方につけることだけは確実です。そのような展開は、嫌だな、と私は思います。

私は決して、ユナイテッド・パワーを批判すべからずといっているのではありません。しかし企業側が当該記事を問題視して行動を取ってきた以上、軽い気持ちではなくて、きちんと批判するならするべきだと思います。具体的には、中傷的な言葉を削り、根拠不十分な批判を控え、確実な問題点だけを指摘する形に記事を改めてほしい。例えば、値段が高すぎるといいたいのであれば、パッと見ただけの目分量ではなく、きちんと他社製品と比較するべきでしょう。

過去に私が見てきた事例では、三分の理をもって全体をそのまま残そうとする抵抗形態が多かったように思います。TAKOさんの記事にはいくつかの重要な事実が含まれています。しかし、一部が事実だから全体が誹謗中傷でないとはいえません。著作権侵害による絶版騒動のようなもので、ひどい記述が一定量を超えていれば、全体が殺されてしまうものです。私は、それは仕方ない、むしろ当然だと思います。そして少なくとも私は、この点で個人ウェブサイトの記事を例外とすべきだとは考えません。

ようするに、「悪を叩く」ためなら、何でもやっていいのか、ということです。社会秩序を守り育てながら戦っていくことは、できると思います。依怙地にはなってほしくない。戦略的に、問題を社会に知らしめるために一時的に頑固になる、それも、ひとつの方法でしょう。ただ、そのまま突き抜けようとすることは、避けてほしいです。

お時間のある方は、私が昨年書いた上記リンク先の記事群もご一読ください。

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