XOOPS も Xaraya も実際にインストールして触ってみた印象ではたいへん素晴らしい CMS なのですが、ふつうのウェブサイトを作るには筋違いの高機能さ。やりたいことを素直に実現できず、簡単な Wiki の方が便利に思えました(だから私は Wiki でサブサイトを作っているのです)。その点、ドリコム CMS はいいですよ。デモムービーも公開されています。
「Dreamweaver の劣化版をウェブツールにしてどうするの? せっかくサーバに設置するなら、CGI でなければできないことをやらなきゃ!」みたいな勘違いがない。新しい概念をやたら覚えさせられることなく、自然な手順と操作感でサイトを構築していけます。ローカルに環境を持たず、オンライン更新だけで完結する仕組みは、ただそれだけでも十分に便利だと思う。
MovableType はもちろんそれなりにいいのだけれど、カスタマイズにかなりのお金がかかるし、やっぱりいわゆる企業サイトを構築するとなると管理画面にせよ何にせよ、どうしても不自然なところが多い。ホスティングだって、さくらインターネットやロリポップは選びにくい面があるでしょう。中小企業が経費削減と更新頻度向上を狙ってサイトをリニューアルするなら、ドリコム CMS +デザインパートナーという方法を考えてもしれませんね。
無論、ほんとに小企業で、趣味でウェブ技術に入れ込んでいる担当者なら、自分で何でもやれます。さくらのサーバに XOOPS や MT を入れて、頑張っていじればいいのです。他のド素人に仕事を引き継ぐこともないのだろうし。ただ、企業サイトって、そういう条件がなかなか揃わないんですよね。だからいろいろ商売の種がある、というわけです。ドリコム CMS だって個人ユースは不可能な価格。その道では価格破壊の値段でも、趣味視点では理解しがたい高価格、という商品のひとつ。