趣味Web 小説 2006-03-11

「善意」と「自己満足」は、けっこう近い

喜んでいただけたようで。その代償として、私の所有するパソコン(の古い方)からは恐竜が消えました。斜めから覗き込めば見えるのですが。安価な液晶なので、白がグレーに見えるくらいに輝度を落とさないと、パステルカラーがみんな真っ白になってしまうのです。

「善意」の説明が不十分でしたね。例えば、こんなケースがあるのです。

音楽を鳴らすな! という意見が広範にある一方で、音楽が流れてほしいという読者も、じつはいるのですね。そのため、初期に音楽を流しながら訪問者を増やしてきたサイトの場合、後に管理人自身は考え方を変えたのに、「昔からお世話になっている常連客の要望があるから」という理由で音楽を流し続けたりする。管理人が大学を卒業して社会人になってしまい、「これでは職場から自分のサイトを見ることもできない……」と嘆いていることもあります。

しかしまあ、多くの場合は「善意」と「自己満足」がイコールで結ばれていて、「こういうかわいいデザインが読者にも喜ばれるはず!」などと読者のためを思って「作者好みにひどいデザイン」をしたりする。いま私は「ひどい」と書いたけれども、製作者とセンスの近い読者は常にいるわけです。音楽が流れて嬉しい人がいて、白背景にピンクの文字が嬉しい人もいる。多数派の読者の方を向いたデザインばかりでは、そういった人々にとっては寂しい。ウェブは多様であっていいのではないか。

画像の形式を BMP にする、字と字が重なって読めない、といった明らかなミス・無知・表示の崩れなどは安心して指摘できますが、それ以上の提言はなかなか難しいなあ、と思っているところです。

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