趣味Web 小説 2006-03-11

価値観対立を賢愚の図式に落とすのは

お怒りは理解しますが、小杉さんと id:santaro_y さんとの対立点は「何を大切を考えるか」という価値観なので、賢愚の図式に押し込むことには反対。私もパナウェーブ問題のときには熱心にいろいろ書いたりもしたのだけれど、みんな口でいうほど人権なんて信じていない。

そういうものかと思って、自分でもよくよく考えてみたところ、それもひとつの「賢い生存戦略」なのかもしれないな、と思い至った。自分が賛同するかどうかは別として、「こいつらはバカだからわからんのだ」という話でもなさそうだ、と。なるほど、それは単なる感情論の形を取ってはいるのだけれど、こういう汚さが人類を生き延びさせてきたのかな、なんて考えるようになっちゃったんですよね、私は。

他人を見下す若者たち

これはありがちな若者批判本で、速水敏彦さんの筆致をていねいに追うと、「自分以外はバカ」と考えているのは全世代的現象なのだとわかってくる。まあ、予想通りの内容しかないのですが、逆にいって、きちんとある種の需要を満たす本でもあると思う。また、反面教師としても役に立つのではないか。

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