なぜDVDを買うのかという話は、単に俺が所有欲の権化ということももちろんあるんですけど、対価を払いたいからです。その対価は俺が決めることで、レンタルで済ましていい程度のものならそうするし、もっと金を払いたいと思えば買うのです。でもアニオタの愛にあぐらをかいて高い値段設定にしてるものには余分な金は払いたくない。6000-3800=2200という差額は俺の決めた対価を超える、アニメ業界の驕りだと、こういうことですよ。あとこういう話と関連して、『スターウォーズ』最新作を映画館で観ると1800円、『CHECKERS in TAN TANたぬき』(!)を映画館で観ても同じ1800円というのは納得いかんわな。
レンタルでよければ、何でもかんでもほんとうに安い。引っ越してからレンタル屋が遠くなったので郵送型サービスを利用してみたのだけれど、これが店頭で借りるよりずっと安いので驚きました。定額使い放題だから、使い倒し系のユーザに優しい。私の場合、DVD1枚あたり200円を切っています。こうなるとケーブルテレビと感覚はあまり変わらなくなるわけで、DVD でテレビドラマを再生しながら食事を作ったり、手洗いに立つ際に一時停止ボタンを押さなくなったり。
テレビ放映の映画を観ている途中で「お風呂が沸いたわよ。さっさと入りなさい」と母にいわれ「ハイハイ」と従っていた、実家にいた頃を思い出す。映画館で鑑賞中に「お風呂に入ってらっしゃい」といわれたらシュールだな。「値段じゃない、やっぱり内容だよ」と思う一方で、「値段もあるよな」と感じる。
それにしても、なぜレンタル商品になるとセル商品の価格差がどこかへ消えてしまうのか。値段の高い DVD ほどレンタルする人も少ないように思われるわけで。ある程度、マイナー作品をカタログに載せないと「アレがないから入会しない」となってしまうので、難しい線引きをしているのだろうな。
最初はこれらのサービスを誉めるつもりだったのだけれど、自分の興味を離れてカタログの検索をしてみると、いろいろと気になりました。古くてマイナーな作品は、カタログにない様子。新作ならマイナーでもカタログに入るものの、「全作品、返却期限なし」のルールがあるためか、(高回転が見込めない分)入荷数が当然に絞られているらしい。新作で貸出中となっていないものを探すのは簡単でない。
著名な旧作(2年以上前に公開された作品)を観たいという志向の持ち主でないと、カタログに不満が絶えないかもしれない。