趣味Web 小説 2006-06-06

事故の教訓

扉が開いたままエレベーターが上昇し16歳の高校生が死亡した事件。エレベーターに問題があったことは明らかとして、なぜ高校生が逃げられずに亡くなってしまったのか、不思議に思っていた。

調べでは、3日午後7時20分ごろ、市川さんは自転車にまたがりながら後ろ向きに降りようとしたが、扉が開いたまま突然、エレベーターが上昇。市川さんは体をくの字に曲げた状態で自転車とともに挟まれた。解剖の結果、圧迫による窒息死とみられる。

なるほどね。自転車にまたがったままエレベーターに乗る基本的なミスを犯していたのか。

自転車を乗せていいエレベーターはそう珍しくもないが、自転車にまたがったまま乗っていいエレベーターを私は知らない。たいてい取扱説明書の中で禁止事項として明記されているはず。この程度のことは常識であるべきだ。

エレベーターの管理体制を問うこととは別に、自転車にまたがったままエレベーターに乗り込んではいけないという啓蒙も必要かと思う。この絶好の機会を逃す手はない。

人が線路に落ちたら、非常停止ボタンを押して駅員を呼ぶのが正解。人助けはいいが、やり方を考えるべき。

閉まりかけの回転ドアに頭から飛び込んではいけない、安全柵を勝手な判断で乗り越えてはいけない、親は子が危険な行動をしないようよく教えなければならない、というのが第一の教訓。

エレベーターの管理会社や回転ドアの製作社から賠償金を勝ち取っても、死者は蘇らない。

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