趣味Web 小説 2006-06-15

駐車違反、「出頭は不利」なのか?

別に不思議でもなんでもない。大量に発生する駐車違反ひとつひとつについて自動車の運転責任者を特定することが人員と予算の制約ゆえに不可能となっていて、当人の出頭以外にその責任を問う道筋がないということ。使用責任者は登録情報を調べるだけで簡単に判明するから、確実に責任が問われる。

おそらく「殊勝にも出頭したのだから罪が軽くなってもいいはずだ」といいたいのだろうが、そもそもそのような利己的な動機で「自首」しようというのがおかしな話。罪を償うつもりで出頭して、きちんと処罰を受ける、何の不思議もない。それを「不利」と書く感覚こそおかしい。……ようするに、駐車違反が悪いことだとは思っていないわけだよ。だから処罰されるのは「不幸」でしかなく、「不幸」を小さくできる方法があれば「おトク」だなんていうんだね。

私は嫌いだな、こういうの。形だけでも、もう少し後ろめたさを感じさせる記事にすればいいのに。

タイトルはともなく、内容的には納得できる記事。

1990年から2003年にかけて約150万台分、割合にして96.5%も駐車場が増えているのだという。この間に駐車違反の取り締まり件数が年間約100万件減少したのは自然なことと思われる。ところが駐車関係110番は1.5倍に増えている。交通事故が減少していく中で厳罰化が進んだように、現実が改善されるペースが理想の急上昇に追いつかず、ギャップを埋める方策が求められる構図がここにも。

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