趣味Web 小説 2006-06-30

いじめは他人の犯罪ではない(簡略版)

以下、簡潔に語り直します。「応答」はしません。あとは読み比べていただければ。

  1. 碓井真史さんの発言は、「反社会的性向を持つ人間はイジメにあいやすい」という内容を含むが、これは決して「反社会的性向を持つ人間はイジメにあって当然だ」という意味ではない。畠山鈴香さんを主題とする文章ゆえに、イジメの加害者に対する批判は割愛されているが、いじめられる「理由」を「正当な理由」と読み替えるのは誤読だ。→原因と責任(2006-07-01)
  2. 個々人の判断の集積がイジメの構造を作り出す。ふつうの人々が「自分の気持ちに素直になる」とイジメが生じる。多くのイジメには「理由」があるが、どんな「理由」もイジメを正当化しないことをみなが自覚し、「嫌いなあいつ」との関係を再考しなければ、イジメは撲滅できない。それはあまりにも困難で、私は絶望的な気分になる。自分はイジメなんかしない、と自信満々の人が(ある意味で)うらやましい。

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