一度「ある程度の数の人に読んでもらうこと」に慣れてしまうと、「誰にも読んでもらえないこと」のストレスっていうのは、かなり大きい。
今夏は体調不良でそれどころではなかったのだけれども、私がここ数年、夏になると密かに名前を変えて別ブログを運営しているのは、fujipon さんがかなり大きい
というストレスに耐性をつけるためです。個人的に「人気ブログ病のリハビリ」と呼んでいます。
そもそも人気ブログを運営している状況に慣れてしまうことこそ病気なのだと思います。だから人気ブログ病の患者は、ほとんど誰も読んでくれないところでつまらない日記を書き連ねていく「ふつうのブロガー生活」の中にささやかな幸せを見つけていく力を回復させなければならない。
身の程を知ることは、絶望の入り口ではなくて、希望の原点だと思います。当サイトは宝くじに当って人気が出たようなもので、最初の機会が与えられなかったらずっと零細サイトだったと思う。そういうことを、毎年きちんと確認しておくことは、もはや自分にとっては欠かせない儀式となっていますね。
自分が日記を書くために必要な最低限の読者数が、どれほど少ないか。日記を書き続けるためには1ヶ月50ページビューで足りる、これはすごい発見でした。最初の1週間だけだったのです、「こんなところで書き続けるのはしんどいな」と感じたのは。(もちろん個人差はあるでしょう)
読者が減ることを極端に恐れている人、時々いますよね。私もそういう時期があったのです。そんな人にはぜひ一度、リハビリに挑戦することを勧めたい。1ヶ月50PVまで読者が減っても自分は大丈夫、その体験が、心の重石を取り去ってくれるはずです。