趣味Web 小説 2006-10-15

オシム監督がスター軍団を率いない理由

「嫌いなブログを読む→反論したくなる→ブログ更新のネタができる」というお話。

私は過去に何度も fujipon さんの記事に批判的なコメントをしてきましたが、私は基本的に「好き」だから読んでいるのです……。好き嫌いと反論するしないは別問題だと思う。

ただ、それはあくまでも「こちらの話」であって、fujipon さんが誰かの主張を批判しているのを見かけたら、「ああ、fujipon さんはこの人が嫌いなんだな」と判断できるわけですね。そしてまた、そのような人は世の中に fujipon さんだけではないでしょう。

顔や名前だけで、こうした性格も判断できたら便利なのになあ。私だってトラブル大歓迎なんて方針でブログを運営しているわけじゃない。相手の個性を見て対応しているつもりなのですが、なかなか難しいです。

オシムは、なぜそんなケチ臭い会長のクラブではなくて、イタリアのセリエAやイングランドのプレミアリーグのビッグクラブで指揮をとらなかったのだろうか。

その答えは、「オシムの言葉」に記されています。かいつまんで書けば、ユーゴスラビア最後の代表監督としてバラバラになりゆく国の選手たちを率い、独立を目指す各共和国のサッカー協会が押し込んでくる「おらが国のスター選手」の差配に苦しんだオシムさんは、しがらみの多いチームの統率は自分に向かないと思うようになったのです。

今後「なぜジェフ千葉の選手偏重の布陣なんだ?」といった声が大きくなってくるようだと、オシム監督は日本代表監督からも身を引くことになりかねない。ようは自分の戦略にピッタリの選手を自由に起用したいわけで、名実ともにトップクラスの選手であっても、構想外になることはあるのです。ジェフ千葉を数年間率いてきたオシム監督にとって、現時点で使いやすい選手がジェフ千葉に多いのは当然のこと。

最高の選手を集めれば最高のチームになるというわけではない、といわれれば「そうでしょうね」と納得する人が多いでしょうが、こうした問題は総論賛成各論反対が世の習い。サッカー中堅国日本の代表チームくらいなら、オシム監督の威光が通用するか? 今後の展開に注目したいですね。

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

……とまあこういった、反論ではないけれど、「教えて進ぜよう」みたいな記事は私にとって「書きやすいパターン」のひとつ。

Information

注意書き