著作権者に一定の補償金を支払えば許諾がなくても文書をネットに保存・公開できる仕組みを検討する。
とのこと。私はこれ、不可能だと思ってた。だって私権の制限でしょ、財産権の侵害に関わる問題だもの、そう簡単には……と。でもサラッときましたね。すごいな、これ。
2008年の通常国会へ法案を提出したい考えだという。待ち遠しいな。まあ、誰でもお金さえ払えばOKということには絶対にならない。公共目的の云々ということになるのでしょう。でもね、「許諾がなくても」という新しい状況が生まれる、これは著作権のあり方を変える重要な転換点になる可能性があると思うのです。
単なる例外規定の追加に終わるのか、著作権者の神性を削っていく第一歩となるのか、それはまだわからない。けれども、まずは応援したいです。知的財産戦略本部には期待しています。
ここ1年くらいの知財本部の調査会で絶版書籍の扱いについて議論した様子はなく、いったいどこで誰が著作権法を改正する方針を固めた
(日経)のか、疑問に思う。記事では主語が政府
となっているのですが……。