趣味Web 小説 2007-03-07

キングソフトオフィスがよかった

自宅のパソコンに MS Office は必要ないな、と思って Office2003Pro をオークションで売った。最近は OpenOffice.org(OOo)もけっこう使いやすくなっているというので、それでいいだろうと思っていたのだけれど……いけませんねえ、どうにも。

私は VBA も使わないし、機能面で多くを求めるつもりはない。けれども、やっぱり MS Office との互換性は十分にほしい。MS Office で作った文書を開いて編集し、再び MS Office で開いて全く違和感がない、Office 代替ソフトにはそれくらいのレベルを期待せずにはいられない。

会社には Office2000 と OfficeXP と Office2003 があって、その微妙なユーザーインターフェースの違いだけでも混乱しがち。そのうえ OOo のような、かなり操作感の異なるソフトウェアは使いたくない。頭がパンクしそうです。

ようするに私は廉価版 MS Office がほしいのです。でもマイクロソフト社がそんなのを発売しないことはわかりきっています。だって売れないんだもの。Windows Vista も Home Basic は売れてないそうだし XP も Luna ユーザが大半ですよね。

でも、ニッチな市場を狙ってくる企業があってもいいのでは、との思いを捨てきれない。MS が動かなくとも、別の企業が作る真似っ子製品に期待する道が残されています。

Google が提供する、一部で話題の無料サービス。低速回線では使い物になりませんでした。あと機能的にもシンプル過ぎます……。

というわけで、ローカルにインストールするタイプの製品をいろいろ試してみましたが、断然よかったのがキングソフトのもの。OOo とは比較にならないデータ互換性の高さ、そして操作感までそっくり。インストールサイズも小さくて場所をとらないし、サクサク動いていい感じ。

この @IT の記事には(筆者の書いている通りリアリティを度外視すれば)共感するところが大きい。「中国発のパクリソフト」という批判もあると思う。この会社のセキュリティ対策ソフトはウイルス検出率が低いことで有名だったりする。でも私はキングソフトオフィスを応援したい。

以下、話が錯綜していきます

キングソフトオフィスは、たった10万本売れたら万々歳という商品です。MS の商売を邪魔せず、お互いに市場を補完しあえるのではないか。MS Office を「値段が高いから」という理屈で違法コピーして恥じない人々から、言い訳を奪う力があると思う。そういったところに浸透していくのではないか。

ちなみに私は、会社では時期をみて Office2007 を買ってもらうつもり。試用してみたらすごくよかったから。OOo とは比較にならないレベルでユーザーインターフェースが違うじゃないか、といわれそうだけど、使ってみればわかりますって。間違いなくこれは MS Office の最新版、他の何者でもない。

XP や Vista でも MS は見た目をガツンと変えてきたけど、消費者はついてきた。こんなに変わっていいならどうして Linux や Mac に移らないの? という外野の声があったけど、ユーザの実感は違う。Mac は大学で、Linux も入社後1年ほど使いましたが、OS9 や OS X にはイライラが募るばかりだったし、GNOME もとうとう慣れませんでした。(KDE はかなりよかったけど試用機でちょっと使うことしかできず……)

IE7 もインターフェースがガラッと変わったソフトだけど、なぜか母はたったの3日で対応できてしまった。不思議です。Firefox の方がよほど IE6 に似てると思うのだけれど、母は乗り換えませんでした。MS スゲーと感心した次第。自分もその後、Office2007 で同様の奇跡体験をし、MS の底力を実感させられました。

奇妙な話ですよね。操作感の互換性が魅力でキングソフトオフィスを使い始めたくせに、Office2007 を気に入ったりして。それでいて @IT の記事に共感したりしてる。支離滅裂。

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