趣味Web 小説 2007-04-17

悪質な転載・改変とは

Info に書いている悪質な転載・改変に対し名誉毀損などの観点から対応する権利を私は放棄しませんという文言を、矛盾と捉える人がいる(いた)ので、補足説明。

例えば、私の記事に低劣な文章を付け加え、また私の著作者表記をそのままに転載したならば、あたかも私がひどいことを書いたかのように見える。そこに転載者の言葉として「徳保隆夫はかつてこのような愚見を公表していたが、現在は知らぬ顔で当該部分を削除している。とんでもない奴だ」などと書き添えたとする。

さすがにこれは腹に据えかねる。ふつう、この手の悪事に対抗する手段は著作権法違反と決まっている。名誉毀損で争えば泥沼になるが、著作権法違反なら明確に相手が悪と判断できるからだ。しかし私は著作権を行使しないと決めたので、あくまでも名誉毀損で争う。

あるいは、例えば私のサイトをそのまま丸ごと転載し、デザインや著者名もそのままに違法コンテンツを付加して公開、徳保隆夫がその管理人だと見せかけるケース。たいへん不愉快な話だが、ここでも私は著作権法違反を持ち出さない。やはり名誉毀損などで争う。

ようするに、私に害を及ぼさないでほしい、ということ。私の CSS をコピーしたテンプレ屋がアフィリエイト収入でウハウハ、ライターが私の備忘録を再構成して自分の本として発刊し小金を手にする、いずれも問題ない。再利用するなら、著作者名は詐称してくれた方がいい。

……というわけだから、著作権の放棄と、悪質な行為には名誉毀損などの見地から対抗する、との主張は矛盾しない。私は著作権を主張しないといっているだけであって、名誉を傷つけられることまで受容するものではない。

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