趣味Web 小説 2007-05-07

である日記 1

携帯電話の領収証をウェブ通知にしたら、いちいちパスワードを入力するのが面倒で、あまり数字を見なくなってしまった。ふと思い立って調べてみると、4月の通話時間が17秒で通話料10円、5月は1分31秒で40円、とまあこんな具合。基本料金だけ覚えておけばいいのである(パケット通信は定額)。

電話会社は2か月分しか記録を残してくれない。これまでの通話時間も記録しておいたら面白かったかもなあ、と思っている。ただ、入社1年目の収入メモにデータの欠落があって悔しいように、これから記録をつけ始めると、10年間くらい「最初の5年余りの記録がない」ことをウジウジ気に病むに違いない。

結局、「どうせ不完全なデータなのだから」とか何とかいって、飽きて放り出すのがいつものパターンである。

……とまあ、そこまで予想した上で、年度始めの4月分から記録していこうかと思っている。1年間続けてみて、(こちらからダイヤルした)通話時間が30分を越えるのかどうか、ちょっと興味がある。

せっかくだから、かかってきた電話についても記録してみようかと思ったが、ゼロ秒で留守電応答するよう設定しているので、せいぜい着信の回数が分かるだけだ。同じ人が1日に何回もかけてきて、最後まで音声メモを残さず用件が分からないことがある。だから着信の回数は参考値とすべきだが、無意味でもないか。

いま着信履歴を辿ってみるに、たった12件遡っただけで2006年の着信となってしまった。このところ、静かなのである。ちなみに発信履歴はというと、10件遡ると2006年になる。「体調不良で有給休暇を取ります」と会社に連絡、宅配業者に届け物の再発送願い、実家に挨拶、以上。

以前はたまに知らない人の多い場へ連れ出されることがあったが、次第に番号を聞かれることもなくなった。周囲の人が先回りして「この徳保ってのは、電話に絶対に出ない変なヤツなんだ」と触れ回ってくれるようになったからだ。説明の手間が省けて結構である。

私なんかを人数合わせに呼ばねばならない幹事というのも大変だなあと思っていたが、もういい加減、便利な後輩が何人ができたそうだ。私の役目も終ったということ。

というか、あんなもの、別に頭数が合っていなくたって問題ないはずなんだ。そう思いつつも、呼ばれれば断らなかったのは、「最近の若い人」が何を考えているのか、ちょっと知りたかったから。「直前になって無理に呼ばれた」という形なら、シラケ顔で場の空気を乱していても文句をいわれず、観察に専念できる。

でも、ちょっと悪いことをしたかもしれないな。あの幹事さん、何か親切のつもりで私を呼んでいたような気もするのである。人の好意を私利私欲で浪費してはバチが当る。

文体

最近「である」調の本を連続して読んでいるためか、久々に自分でも書いてみたくなった。いくつか、続けて書くつもり。

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