趣味Web 小説 2007-05-15

「もうとっくに終ってます!」の罠

「チャレンジ」とはベネッセの高級教材「進研ゼミ小学講座」のこと。私の場合は、「会員になってしまったらもう宣伝のマンガ、送ってこないよ」「じゃあ、つまんない」でアッサリ。よほど好きだったんですね、今でも箱に入れてしまってあります。

ま、チャレンジにせよふつうの問題集にせよ、ふつうの子には無用の長物。学校で計算ドリルとか配られるわけで、それをこなすだけで十分というか、実際、サボってる子ばっかりでしょ。親に聞くと、「ホントうちの子は勉強しなくて。先生からもいってやってください」……そんなことをいってる内は無理だろう。

きちんと教科書の問題を全部解いて、学校が配布した教材を淡々とこなしていく。それで十分です。

こういうことをいうと勘違いするのが、ちょっと賢い子の親御さん。「もうとっくにそんなの終ってます!」「ノートと教科書を見せてください」案の定、ぐちゃぐちゃ。やればいいというものではない。ていねいさが必要なのです。「まず、ノートをきちんと使うことが大切です。ノートの指導には1年かかります」詳細略。

続いて。「間違えた問題には、必ずチェックをしましょう。子どもが自分で忘れずにチェックできるようになるまで、繰り返し指導します。この指導にも1年かかります。90%まではすぐです。3日間でできるようになります。しかし自分自身に100%の厳しさを保ち続けるのは、難しいことなのです。ケアレスミスだから、本当は正解だったんだ、などと言い訳してチェックをしない。そういったことを克服していくのは、たいへん難しいことなのです。90%が99%になるまでに、最低でも1年かかります」

本当のことをいえば、そんなの、私だってできない。できていたら、もうちょっと社会で役に立つ人間になっていたろう。けれども、目標はそういった位置に定めます。

「速く解けることは、重要ではありません。確実に解けることが大切なのです。子どもたちの世界のルールと、私たちの見方は異なります。私たちは、粘り強く子どもを説得していかねばなりません」そこで、「お母さんも、ていねいさ、確実さを、重点的にほめるようにしてください」とお願いします。

算数・数学の成績は、これで10点くらいは伸びることが多いです。その程度? 私の力不足でありまして。

関係ない話

なんだかすごい人らしい。私のような二流か三流の元講師が授業風景をちょっと書くだけでかなりの反響があり、何人かの方が参考にもしてくださっている。広告通りの方なら、ぜひその授業の一端を公開していただけないかと思う。無論、文字では伝わらない部分が大きいでしょうが、それでも価値はあると……。

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