趣味Web 小説 2007-05-22

Re:過反応上等

ふたつの記事にリンクしましたが、そこで話題になっている出来事に関していえば、岩本さんに共感するところが大きい。id:pbh さんの主張を少し拡大すると、何に対しても何もいえなくなってしまいそう。私ならこんなことに口出ししない、という話なら「お、仲間ですね」となるのですが。

個人の言論の自由は大切にしたい。いいたいことをいえる世の中がよい。けれどもそれだけではなくて、他人がどう振舞っているかという社会的状況を加味した上で、権利を行使してほしいと思います。

自分が「場」を支配する多数派である場合にはとくに、節度ある行動を求めたい。勝者の驕りは醜い。正義の鉄槌とやらを、よってたかって振り下ろしたらどうなるか。現場は血に塗れ、陰惨でグロテスクなことになるのはわかりきっています。

ほとんどの議論は、価値観の違いからくるものです。多数派、少数派の別はあれど、ようは考え方の違いに過ぎません。あらゆる場面で多数派に属する人なんていない。自分が楽しい人生を送るためにも、多様な意見を認める努力は必要なのです。「場」を支配し、実質的な勝利をおさめたとき、それ以上を求めないこと。

話題になった海部さんの記事に意を強くした id:bambix さんが、岩本さんの批判を受けていろいろ考え、記事を消したという展開。私の独断と偏見からいうと、この展開で「岩本さんが黙っていれば……」というのは酷。過剰反応というなら、id:bambix さんの記事削除の方ではないでしょうか。

ただ、id:bambix さんの性格を変えようとしたってそれは無理な話なので、周囲が気を使うしかない。岩本さんがこの先も繰り返し id:bambix さんを批判し、そのたびに記事削除が起きるなら、「岩本さん、やめましょうよ、そういうのは」と私もいうのではないか。「id:bambix さんの性格はご存知でしょう」と。

Yoko さんや OYAJI さんは打たれ強いので、攻撃する側のリミッターが外れてしまいやすい。弱い人を叩きのめすことに罪悪感を感じる人も、こういう相手だと、自制が効かない。

ひとつの基準として、「相手の意見を理解する意欲、自分が説得される可能性を忘れていないこと」を私は提言しています。この基準を心に持っていれば、大勢でよってたかって攻撃している場からは、距離を置きたくなるはず。「場」を支配する多数意見の影響力、リミッター解除の誘惑に、自覚的になりますから。

ただ、どうしても Yoko さんの極端に極端で応酬したいなら、どうぞご勝手にと私は書きました。ダイヤモンドは傷つかないそうですし(違)、心配無用かもしれない。最後は自分の美学の問題だと思います。

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