趣味Web 小説 2006-10-16

そっとしておけばいいのに(と他人をみると思う/要自戒)

Yokoさんはクレーマーになるのが精一杯で、社会を動かし法を変えていくような運動を起こす力を全く持っていないと予想されるので、これをおもちゃにして遊んでいる人の気分はわからないでもない。

しかし私は感心しないね。あなたの身の回りに無断リンクを嫌がる人はいないのか? いない、という人は仮の話として聞いてほしいのだけれども、その人にもYokoさんにぶつけているのと同じような言葉で対応するのかな? とはいえ、そんなのは瑣末なことかもしれない。

私が一番気になっているのは「これは本当に事実認識の問題なのであって、価値観のぶつかりあいではないと思っているの?」これなんだ。そして、自分たちが現在、多数派であり、未来永劫、多数派であり続けられる、という自信がどこから出てきているのか、ということ。

価値観の違う者の主張を安直に「ネタ」だの「釣り」だのと決め付ける人は、自分がサイバーカスケードの罠にハマっていないかと疑ってみた方がいいと思う。あなたが少数派と思い込んでいる勢力が、じつは自派より多数派だった、なんて会社の会議とかでしばしば経験することだろう。それでも傲慢に気付かないのか?

バカを啓蒙してやるぜ! みたいな感覚の人は、何か勘違いしていると私は思う。

所詮、究極的に法に依拠して自由を訴えるような言説は、多数派によって法律を改正されたら窮地に追い込まれる他ない。

まあ、話の抽象度を上げていけば、私の主張はいつもこのあたりに帰着してしまうのだけれども、そればっかりでもどうかな、という感じもしている。そこで逆に個別具体的に考えてみると……。

いや、あんまり面白い結論にはならないな。正直、個別具体的に考えるなら、別にYokoさんが無断リンク禁止を訴えて、みながそれに従ったところで(あるいはその逆でも)、世界は何も変わらない。ウェブの本質が云々とか大上段に振りかぶった議論は浮ついている。でもそれはYokoさんが先にやったことだって?

そういうのに付き合いたいならどうぞ、というのが私の答え。繰り返すけど、私は感心しない。高木浩光さんらが個人のウェブサイトを相手にしていないのは、当然だと思う。あなたの望まない世界が到来する危険の芽を摘む、という目的を達成するための方法がYokoさん叩き? 逆効果じゃありませんかね。

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この話題に関連する記事は主にむだの素RR(2006-10-13 以降)経由でたくさん読んだけれども、そうした中で断然面白かったのが管理者の気持ちも考えずに無断リンクを行う烏合の衆(hankakueisuu さん)だった。例によってマニアックな内容なので念のため。

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