趣味Web 小説 2007-10-16

これならもう私は地デジOKです、不満なし。

津田大介さんのインタビュー記事。どちらの記事でもポイントは着うた着うたフル。着うた嫌いの声は大きいけれど、かまわずビジネスを成功させた音楽業界に、私は拍手したい。

あの avex も iPod 時代に対応して CCCD から撤退していったように、儲かるなら昨日までの主張に(さして)こだわらない。だって自由競争で資本主義やってるんだもの。地上波デジタルのコピーワンスだって同じ。本当にそれで視聴率が急落すれば、コピー回数は増えていくよ。

すごいニュース。まさに消費者の完全勝利じゃないか。タイムシフト視聴ならフルハイビジョンが楽しめて、地デジで電波の利用効率が向上、携帯電話でワンセグ放送も楽しめるようになった。それでいてアナログ画質ならコピー回数無制限。

地デジ要らない、アナログのままでいい、っていってた人も、これなら納得すると思う。外付け地デジチューナーの値段は2万円を切ってるし。まあ、ネットではブツブツいう人が多いままなんだろうけど、今より何も悪くならないのに文句をいうというのもヘンな話だと思う。

補足

コピー先で再コピーはできない、という指摘。これで困るとすれば、メディアチェンジ対応だろうか。VHSからDVDへ、みたいな。そういうことができなくなるぞ、と。たしかに「何も悪くならない」は言い過ぎた。

その他は、今と同じじゃないかな。私的利用の範疇でコピーのコピーが必要になる場面って、そうそうないと思う。デジタル編集した映像をアナログ出力でDVDに焼く。枚数無制限。あるいは録画した番組を携帯機器にコピー回数を気にすることなくアナログ出力する。

編集したものを再編集、とかやってる人、そんなに多いのかな。私的利用である以上、自分と家族くらいしか、その映像を見ることはない。9割超の利用者は、プロジェクトファイルの再編集で用足りるくらいの編集しかしないんじゃないかな。

ビデオカメラで撮影したホームビデオなら、相当に手を加えないと人に見せられるようなものにならないから、編集済み映像の再編集が必要になるのかもしれないなあ、と思わなくもない。でもそういった映像には、もともとコピー制限がありませんよね。

あ、HDDがいっぱいになったとき「とりあえず未編集でDVD」ができなくなる……これはあるかも。メーカーの提案はiVDRかな。でもほとんどの人は、単に消す方を選ぶと思う。

私の両親の場合、レコーダーに保存したテレビ番組は、タイムシフト視聴以外のどんな目的にも使っていない。8月に捨てたVHSテープは全て、私が保存したもの。ビデオカメラで撮影した映像は、未編集じゃ見れたものじゃないからいろいろやるけど、テレビは録って見て消すだけ。これがユーザーの多数派だと思う。

CCCDも実のところCDの売上減を加速なんてしていなかった。CCCD導入後、むしろ売上減少ペースが鈍ったくらい。メーカーの犯人探しも、ユーザーのCCCD不買運動も、ともにハズレだったんじゃないか。

コピーワンスは不便だけど、そもそもDVD内臓レコーダー保有者の大半が、DVD作成枚数が月1枚以下。タイムシフト視聴ができればそれでよく、DVD作成機能は「無いと不安」だから、というお守り。切実にコピー制限の緩和を望んでいたのは少数派に過ぎなかったのに、ダビング10が実現して、アナログコピー無制限化。

技術的問題からくる棚ボタてのが実情らしいけど、でも、まさかという感じ。少数派にこれ以上の勝利がありえるのかな。私はもう、ダビング10で不満ないです。両親はコピーワンスでも不満なかったわけでね。まだまだ不満いっぱいの人はずーっと戦っていけばいいけど、まあ、頑張ってください。

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