趣味Web 小説 2007-12-25

「フランダースの犬」といえば絵本でしょ

「フランダースの犬」といわれてアニメしか頭に浮かばない人が多いのは、はてブユーザーが若いから? ちょっと古い漫画だと、フランダースの犬は本(童話)として登場してるわけで。F先生の「ドラえもん」でも、絵本の「フランダースの犬」を読んでるシーンしか出てこないでしょ。

日本人は、書籍版の「フランダースの犬」を戦前からずーっと愛読してきたんですよ。私の祖父母も両親も読んでる。多くの人が一度は読んだことのある童話だったのではないかな。むしろアニメ化後、あまり読まれなくなってしまった。なのでアニメ版を前提にあれこれいってる人は、的外れだと思う。

ちなみに菊池寛の訳が青空文庫にありますが、私が読んだのは、こんなにカタイのではないです。

私は「フランダースの犬」を「タイトル+アニメ版のラストシーン」しか知らない世代なんで、「ホントに読んだことがある」というのが自慢になったことが何度かあります……。ま、最近の若い人は、リンク先記事にある欧米人のセンスに共感するところ大なんじゃなかろうか。読まれないのも当然、というか。

やなせたかしさんの「やさしいライオン」は傑作悲劇なんだけど、2003年にようやくDVDとして再販された映画版、なんとラストが曖昧オチに変更されてる。原作の絵本(1982年)は昔のままなので、ぜひ比較していただきたいのだけれども、20数年で若い世代の価値観が変わった、ということなんだろうね。

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2) やさしいライオン リニューアル

時代の変化といえば、1978年の「チリンの鈴」と21世紀の「あらしのよるに」の対比もすごい。私は断然、チリン派なんだけど、いまどきの人には受け入れられないのかもしれないな。

チリンのすず (フレーベルのえほん 27) チリンの鈴/ちいさなジャンボ/バラの花とジョー あらしのよるにシリーズ 全7巻 あらしのよるに スタンダード・エディション

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