読書感想文にも通じる話。というか、義務教育段階の作文全般について同じことがいえそう。
与えられたテーマについて、何か高尚なこととか、みんなが感心するようなすごい意見などをいってほしい、なんて期待している人は珍しい。多少、強引でもいいから、連想ゲーム的に自分の物語を引っ張り出して、書いてほしい、と。
私なんかは、そういう個人史さえ類型化されたパターンを繰り返しているようにしか見えず(長さの制約も大きい)、だったらプロの小説を読む方がいいという感じ。まあ、そういう人が多いからこそ、何とか作文コンクールの入賞作品集より、小説の方がよく売れているのでしょう。
しかしそれはそれとして、少ないとはいえ喜んで作文を読んでいる人がいて、その需要はプロの小説では満たされないのだから、作文が書かれる意味はある(教育効果を抜きにしても)。こうしてみると、ブログと作文には似たところがある。