趣味Web 小説 2008-03-04

コメントアウトが好き

泡坂妻夫さんの奇作「生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術」は、全頁が袋とじになっている不思議な小説。そのまま読むと短編小説。袋とじを切り開くと長編小説に早変わり。これがすごいんだ。登場人物の立場や行動、果ては性別まで変化。状況も事件も、すっかり変わってしまう。

ぜひ2冊手に入れて、開封前後のお話を読み比べていただきたい! と、思ったのですが、特殊製本につき制作費が高いらしく、残念ながら在庫切れがずーっと続いています。

私には、こんなきれいなことはできないけれど、その真似事みたいなことは好きで、ちょくちょく備忘録の一部をコメントアウトしています。大半は単に無駄を削ってみたというだけで、面白くもなんともないわけですが、隠された部分を通して読むと、少し文意が変わることも……?

Information

注意書き