趣味Web 小説 2008-03-11

被ブクマ側に便利なSBMが少数派な理由(?)

SBMギョーカイは相変らず、ブックマークされる側の利便性については興味がない様子。

個人的に、及第点といえるのははてなブックマークfc2ブックマークなど。これらのサービスは、サイトの管理人が、自分とこのコンテンツに付いたブックマークコメントを一覧できるようにしてくれてる。

どんな人が、どんな感想を持っているのか、ブックマークされる側が漏れなく逆観測可能。この仕組みが用意されているから、私は「ご意見・ご感想ははてなブックマークで!」と宣伝しているのです。

ちょっと残念なのがlivedoorクリップです。新着ブックマーク一覧は記事単位のみ。古い記事にブックマークが増えても、気付かない。開発者の方はこういうの、自分で気にならないのかなあ。現状で満足してる理由がわからない。

それでも、被ブックマーク側が、自分とこのコンテンツに付いたブックマークを一覧表示できるサービスは、及第点。そういうことのできないサービスが、じつは大半。いつになったら改善されるのか、と思っていたんだけど、永遠に「改善」されそうにない。

世界最大手のdel.icio.usとか、かなり嫌い。個別ページのURLが謎文字列で、「ウェブサイト」という単位でWWWを徘徊する発想を否定してるっぽい。読者にとってはそれでいいんだろうけど、ブクマされる側としては、複数の記事を横断する「作者」という軸を無視されてる感じがして面白くない。

でも、日本ではともかく世界ではdel.icio.usが強い。だから私の嫌いなタイプのSBMはみんな、del.icio.usを参考にしてるんだろう。ウェブサイト(≒作者)単位で情報を整理したいと思うのは、自分かわいい作者だけ。SBMは読者を相手にするサービス、作者のことなんか知らないよ、という。作者と読者の分断。

ではそれが悪いことかというと、そうでもなさそう。はてブをめぐる、相も変らぬネガコメ論議なんかを見るにつけ、「なまじっか被ブックマーク側から情報を参照しやすくしてもトラブルが増えるだけ」という判断が妥当なようにも思えてきました。ネガコメ云々って「知らぬが仏」タイプの問題かもしれないな、と。

実際、はてブのネガコメ問題とか論じてるのって、たいていはてダの人でしょ。ブックマークされてるページの大半ははてダ以外なのに。リンク元とかあまり見てない人が多いみたいだし、はてダだからはてブに気付き、ネガコメに怒る、みたいな構造があるような。

読者は読者だけで、作者の目の届かないところで好き勝手にブックマークする、みたいなのの方が、世の中平和でいいのかもしれない。まあ、選択肢があるのはいいことなんで、はてブははてブであり続けてほしいと願っているのだけれども。

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