趣味Web 小説 2008-04-30

「仲間」の権利にばかり敏感な人々

こういう出典不記載の無断転載バンザイ記事に一片の批判もない人々が、自分が「仲間」と感じる人の著作権が侵害されたときばっかり怒りの声を上げる欺瞞は、何度見ても不愉快だ。150人以上もブクマして、一人も無断転載! しかも出典不記載! おかしい! と、いわない。

何度も何度も書いてきたことだが、私はこうした、著作権の枠を超えたコンテンツの流通を否定しない。否定しないが、こういう状況を喜ぶなら、まず自分のブログ記事やブクマコメントの無断流用を認めるべきだ。勝手に転載したヤツが賞賛されることに文句をいわないことだ。

ところで、まとめブログの管理者が画像の作者でないことは明らかだから、リンク先記事は盗用にはあたらないらしい。だから怒りは湧いてこない、とか何とか。著作者に敬意を表することや、著作者が望む対価を支払うことには全く関心がないが、盗用だけは許さない。

そういう立場に私は与しない(というか明確に批判的だ)が、それならそれで一貫してくれてるなら理解はできる。だけど先般、tumblr騒動があったでしょ。tumblrでリブログやってる人らがいつ、他人の著作物を自分のものと偽ったというのだろう。

はてブでもtumblr問題では「これはひどい」タグが乱舞したわけだ。それならリンク先記事のはてブだって同様であるべきところ、著作権問題に関して批判的なブクマも言及も一切ない。

プロ級の作品だったら無断転載でも平気なのかよ。すごい画像であればあるほど、無断転載の反倫理性が問われなくなっていく。ホントのプロの作品になると、逆に無断転載にケチをつけた側が批判されたりなんかして。みんなどうかしてる。

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