「経験上、Aの人はBであることが多い」と書くと「決め付けるな!」と怒る人がいる。
決め付けてなどいない。よく文章を読んでほしい。AだけどBじゃなかった人がたくさんいることは知っている。「Aだから絶対にBに違いない」なんて私が思うわけがない。
「だったら結局、人それぞれってことじゃないか。紛らわしいことを書くな!」
なんでそうなるの。
降水確率30%と50%は、あなたにとって同じなんですか。可能性が低い事柄は、当たったら不運だったと思うことにして事前の対策をしないが、一定以上の確率ならきちんと準備をする、そういうことって、あるでしょう。降水確率が0%の日にしか洗濯物を干して仕事に出かけない人なんですか、あなたは。
降水確率が30%なのに、庭に洗濯物を干しっ放しにする。それは、雨が降らないと決め付けているのとは違うわけだよ。降るかもしれない、と思っている、それでも干すんだ、と。
50%なら部屋の中に干す。
「可能性は半々じゃないか、何で雨が降るって決め付けるんだ」
いや、決め付けてないってば。これくらいのことは理解してほしい。
これは難しい話なので、理解されなくても仕方ないのかも、とは思うのだけれど。
言葉は「文脈」を背負う。何度も何度も何度も何度も同じことを繰り返し書くのは、書く方も読む方も嫌だから、ちょっとした長さの文章になると、文脈に依存してだんだん言葉を省略していくことが多い。
「経験上、Aの人はBであることが多い」「Aの人はCであることも多い」という話を、いくつもの例を挙げて帰納的に書いていく。で、「Aの人はBだが、CであるのもまたAの人である」などと書いてしめくくる。
すると、「AだからBだとか、CだからAだとか、決め付けるな!」と怒られる。今度は「そんなこといってない」と説明しても、「だって、そう書いてるじゃないか」。
……。
勘弁してください。