趣味Web 小説 2008-08-07

Apeman さんと HALTAN さんのやりとりを読む 2

例え話は共通点に着目して解釈するべきだと私は考えます。「トリアージ」「ナチス党」「ホロコースト」いずれにせよ、共通点以外の部分に着目して攻撃する意見は、世界を不自由にする嫌な主張だと思います。

だったらなぜHALTANさんに共感するのか。それは、実際問題として前述のような比喩が、共通点以外の部分について注目を集めないことがない、現実の読み手は(書き手も)比喩読解の基本に忠実ではない、それゆえ事実として福耳さんも麻生さんもコミュニケーションに失敗し、Apemanさんの記事も一部の反発を招いているからです。

ようするに、私は究極的には、読み手が賢くなり例え話などで紛糾しない世界を希求するけれども、そのような未来は実現し難いので、処世術としてこうした方がよいのでは、とも考えているのです。

Apemanさんが「ホロコースト」を連発したって「衒学的な威嚇」にならない社会が一番いいが、それは無理なので、だったらもっと言葉の選択には慎重であるべきだ、と、ここでHALTANさんと意見が一致します。

いや待て、Apemanさんがコミュニケーションに失敗したら何か困るのか。お節介なヤツだ。

私の内面の動機を書くならば、結局のところ、私は「バカな読者」を脱することができない。「ホロコースト」なんて言葉がポンポン出てくると、かえって理解が進まず、Apemanさんの文章を読むのに、大きな障害となっているわけです。まあ、本当に理解したいのか、感情的反発を解消したいだけなのかは……。

いま私がApemanさんの文章に感じている気持ちは、muffdivingさんやAntiSepticさんの文章に感じているものと近く、どうも私の中では、「衒学的な威嚇」は***と同様に処理されるようです。そんなの徳保の問題であって、俺が何か改めるべき話じゃない、といわれれば、「まあ、そりゃそうですよね」。

よくよく考えてみれば、私がApemanさんの意見を表現のレベルで引っかかって理解できなくたって、誰も(私も)困らない。……とか何とか、すぐこういう方向へ頭が行くので、そりゃブログの更新も止まるというもの。

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