趣味Web 小説 2008-08-07

Apeman さんと HALTAN さんのやりとりを読む 3

横レス。

君が「ホロコースト」を否認したなんてことは言ってないの。誰かが「ホロコースト」について語ることを否認してる、って言ってるの。

あらためて書くと、私の場合は、「ホロコースト」みたいな強烈な言葉を持ち出さずに文章を書いてくれたら、もっとすんなり読めて、理解もしやすいんじゃないかな、と。そう思っているので、「ホロコースト」を例示に使うのは、どうしても必要な場合に限ってほしい、と。これが基本的なスタンス。

HALTANさんは、「衒学的な威嚇」の持つ「他者を黙らせる」効果を重視して、自由な言論環境を維持するための自主規制を説いているのだと思う。で、私はこうした意見にも賛成。炎上のような集中砲火や、罵倒表現なども、全体を活性化させるために一定の自主規制をすべきと考えており、その一環ですね。

で、私としては、「ホロコースト」について語ることを否認するつもりはないし、HALTANさんだってそれは同じだと思う。ただ、ようは、程度の問題であって。そんな小さな的を大砲で狙いますか? と私は思い、Apemanさんは「十分に大きな的だろう」と。そのあたりの基準が、かなり違うのだと思います。

hokusyuさんの説明も、理屈はわかるけど、正直、大袈裟というか、いちいちこんな話題をそこまで広げるの? という、そういうところで違和感をぬぐえない。感覚の違いなのか、バカは想像力が足りませんね、だから困るんですよ、ということなのか。理屈はわかる、と、共感する、は違うんですよね。

で、麻生さんは「政権与党が国民の理解を得る努力を怠ると大衆迎合政党が選挙に勝ち政治が混乱する恐れがある」という話をするのに、ナチス台頭の例を挙げたのは軽率だった、との認識を示された。例として間違いではないが、必要以上に議論を拡大したり、無用の誤解を招きかねない、そういう意味で間違いだった。

福耳さんだって、今度同じ内容の授業をするのに、トリアージを例え話に持ち出すことはないだろう。理由は麻生さんのケースと同じ。無闇に大砲を撃つと、副作用が大きい。そういう認識がある。

今後、麻生さんがナチスについて何も言わない、福耳さんがトリアージについて何も語らない、そういう話じゃない。

私がApemanさんにお願いしたいというか、期待していることというのは、これと同じなんであって。どうして、たかが福耳さんの一記事を批判するのにホロコーストが出てくるのか、と。こうこう考えると、ほら、ホロコーストにつながっているでしょ。そりゃわかりますけど、という話。

別に、そんなに話を大袈裟にしなくたって、福耳さんを説得するには困らない。むしろ、福耳さんや麻生さんがそうだったように、不相応な大砲を撃ったことでかえって話が理解されにくい状況になっていないか。あるいは、過剰に相手を黙らせる結果になってはいないか。

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