読書週間だそうだ。またぞろ、子どもに本を読ませよう、なんて大人たちがいっている。
アホか。自分が読めよ。大人になった途端に子どもをバカにする連中を見るに、みんなテストが嫌いだった理由はよくわかる。客観的に自分の頭の悪さを突きつけられるのは、じつにじつに不愉快な体験だったんだね。自尊心と衝突する難敵だったんだ。
学校を卒業して安全圏に逃げ切ったら、お互いに自分の専門領域をブラックボックス化して、他人の軽蔑をシャットアウト。己の無能を棚に上げて偉そうに子どもに説教をする。ふざけんな、だよ。
今年は源氏物語千年紀でもある。いつもの読書のジャンルとは別に、古典に目を向けてみるのも一法ではなかろうか。口調のよい古典を朗読してやることも、子供たちによい影響を与えるであろう。
まず社員に読ませるべきだ。すると口先ではみんな効果があったようなことをいうが、実際には日常の言動が少しも変わらないことに気付くだろう。
どこかの誰かさん(今回の場合は読者の「ご家庭」か)に丸投げして、自分では何もやらないから、十年一日のごとく妄言を繰り返すことができるのだ。