趣味Web 小説 2009-01-30

スラックスの制服がもっと広まるといいな

寒い地方を中心に、女子中高生の制服にスラックスを導入する事例が増えているという。ただ、スカートとの選択式にすると、スカート人気が圧倒的なのだそうな。埴輪スタイルの方がよっぽど「負け」なんじゃないかと思うのだけれど、謎の「勝負」を「降りる」選択はし難いということらしい。

私の高校時代、アメリカからきた留学生の一人が、学校に特別に申し入れてスラックスを穿いていた。たいていの留学生が日本の制服文化を気に入っていたが、「たまにはこういう人もいないとおかしい」と思ったものだった。そんな彼女も、卒業する頃にはスカートを穿くことが増えた。どうしてなのだろう。

一見、誰もファッションに気を遣わずにすむ街は「ファッションに気を遣う男性=ゲイ」という偏見に縛られていた……というのも嫌な話だけど、まあ、文化って偏狭と結びついてるところがあるね。スラックスの制服に統一したらしたで、「そういう学校を選ぶ」ことが意味付けされちゃったりするんだろうな。

女性用スーツだとスラックスがけっこう人気ある。私が話を聞いた僅かな事例では、単純に好みで選んだ、という人ばかりだった。高校生も、文化的な抑圧がなければスーツと同じくらいのスカート:スラックス比になるかもしれない。

あと関係ないけど、いまだに女生徒用の夏服で白いブラウスが定番なのはおかしい。真夏に羊毛100%の指定ベストを着てる女の子たちを見て、全国のデザイナーは何も思わないのか。アンダーシャツを着る文化が何故か廃れ、旧来のデザインは成り立たなくなってから20年以上になる。

いい加減、「夏服=白いブラウス」の次のトレンドが登場すべき。それが難しいなら、涼しくて透けない夏用のベストを開発してほしい。

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