テレビ朝日の刑事ドラマ「相棒」は面白いと思う。ふだんの放送内容は、主人公らの特異なキャラクターを除けば、他のドラマと大差ない感じがするけれども(それはそれで楽しく視聴している)、ときどき放送される特番のストーリーにはとくに興味をひかれることが多い。
特番ではだいたい何らかの主義主張を持った犯人が登場し、その理想を実現するためにやむなく殺人を犯す、といった展開になる。で、主人公は犯人の動機に理解を示すのだけれども、違法行為という手段を否定する。さりとて代替案を示すわけではないのだけれども、「許せない」という立場を明確にする。私は安心する。
ところが、主人公の言葉とは裏腹に、脚本と演出は犯人に共感しているように見えるんだよね。エピローグで犯人に救いを与えたりなんかして。
会社の先輩だった方(プロの俳優になるため退職された)が出演したのがきっかけで視聴するようになりました。その先輩は数年前に所属事務所の俳優一覧から消えてしまい、行方知れず。無事だといいけど……。