趣味Web 小説 2009-06-02

ブログの更新を休んでいた理由

ブログの更新が止まっていると、心配される方が(稀に)いらっしゃるので少し。

ショックなことがあったんですよ、ブログやってて。

相手の方が「名前を出されるのは迷惑だ」というので名は伏せますが、私が著書を拝読した方のブログで「つきまとうのやめてほしい」と書かれた。検索してみると、年に1~3回ペースの言及頻度。素朴に、一読者として疑問をメモしてきただけで、侮辱的な表現を使ったりもしていない。

相手の方は私の疑問について「意味がよくとれない」から反応に困っているという。でも、その方が信頼を寄せるブロガーの方々は、しばしばはてなブックマークコメントで私の記事に(一面についてであれ)好意的な評価をされているのです。最初に私のことを「ヘンな人だから相手にしない方がいいですよ」と紹介された先入観で、理解を拒否されているんじゃないか、と思う。

あるいは、私がAmazonに寄せたレビューと同趣旨の書評を某有名ブロガーが書いたら、「ありがとうございます」とリンクしていたりする。8割方は私の文章が実際にわかりにくいことがコミュニケーション断絶の理由なのでしょうが、2割くらいは先入観で拒絶されているのではないか。まあ、人間関係なんてそんなもの。

……と書いても、その相手の方の名前を伏せる以上、本当かどうかは私を信頼していただくしかないわけですけれども。

で、私自身もそうですが、自分が理解できない「気持ち悪い行動」に出くわすと、わかりやすい構図で解釈して、簡単に折り合いをつけたくなるのが人間の性(さが)。陰謀論とかと同じ。

その方は私を「注目を集めることだけが目的」だと断じました。だから名指しの批判もしません、と。でも名前を出さなくたって、「昔のブログで**さんが教えてくれた」云々で以降の記述にも合致するのは私しかいない。

最初に読んだとき、ズシッときた。心が沈む、という表現が実感と非常に合致することを再確認した。そして、本当にショックなことが起きたのは、その数分後。

「新参の中堅ブロガー風情が何を勘違いしているんだ!」ふいに、そんな怒りが湧いてきたんだよね。「この俺に向かって、名指しで批判すると小物を無意味に目立たせることになるから、名を伏せる、だと!?」みたいな、ね。

自分で自分のことを、心底、「アホか」と思った。ちょ、ちょっと待て、お前は何を考えているんだ!? 怒りながら、本当にビックリして、そして呆れた。

*ちなみに私はここ2年ほど年に数回まとめて記事を更新する(記事を書いてもすぐには公開しない/理由はいろいろある)ようになっており、結果、緩やかに読者が減っている。直近1年のPVを比較すれば、相手の方のブログの方が大勢に読まれているのは間違いないと思う。だから著書があるとか社会的地位がどうとかいわなくても、単純にブロガーとしてのメディア力でも私は負けている。

ふだん、どれだけ口先で謙虚な言葉を発していても、ダメだね。バカが何の裏づけもないプライドなんか肥大化させたって生き難いだけでしょ、もっと身軽になって気楽に生きましょうよ……なんてね、他人にそういうことをいって、自分はそれを実践しているつもりでいて、結局はこんなに簡単に化けの皮がはがれる。

もっといえば、私はそういう自分のダメさまで自覚しているつもりで、だから俺は多少の惨めな体験くらいなんともないんだ、なんてフリをしていた。しかし今、こんなにショックを受けているじゃないか。私は聖人君子じゃないよ、と口ではいいつつ、頭では自分を木鶏だとでも思っていたんだろう。「アホか」。

矛盾がある? だからどうした、人間なんてそんなものだろう、と嘯(うそぶ)いてきたけれども、そして今後も私の言動はずーっと支離滅裂なんだろうけれども……そんなことは重々わかっていてブログなんか書いてきたつもりだったんだけれども。少し、休もうと思った。

それで、更新が止まっているんです。(という記事を書いてから公開するまでにまた2ヶ月かかっている/公開日は2009-07-26)

補記:

あえて説明しませんが。昨年は夏場の「リハビリ」をしなかったんです。今回の件は、その影響もちょっとあるかな、とは思う。いいことは続けないといけませんね。

追記:

ま、こうして公開したということは、しょせん「書ける話を書いている」に過ぎない、という解釈も成り立つ。いずれにせよ、大半の読者にとっては「だから何?」という話であり、「ふーん、そういうことがあったのかー」くらいに読んでいただければ幸いです。

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