趣味Web 小説 2009-12-10

自転車の乗り方、練習法

自転車の乗り方指導法は、そろそろ国民の常識になってほしい知識のひとつ。いまだに子どもを「特訓」して泣かせている親御さんが、世の中にはたくさんいるらしい(mixiとかでしばしば見かけます)。残念なことです。こういうことは大勢が何度でも書かないと広まらないようなので、以下、私も簡単に……。

補助輪のない自転車を乗りこなすためには、「上手にハンドルを操作してバランスを取る」ことと「ペダルをこいで前進する」ことを同時に行う必要があります。しかし同時に2つの動作に意を払うのは極めて難しいため、まずはハンドル操作の習熟に専念するのが定石です。

ベストの方法は、リンク先のようにペダルを外すこと。自分でやるのが難しければ、自転車屋さんにお願いすれば安全確実です。

協力者の方がいれば、自転車の荷台を押してもらうと、上達が早いです。協力者が身体を直接に押すと、ついつい体勢の補助をしてしまうので、上達が遅れます。その点、荷台なら、押すことだけに集中しやすいのです。荷台がなければ、協力者がいてもあまり意味がなく、面倒でも地面を蹴って前進しなければなりません。

「前進し続ける限り倒れない」水準に達したら、ペダルをこいでみてください。自転車の難しさはハンドルに集中しています。うまくペダルをこぐことができない場合は、ハンドルの練習に戻ってください。自転車の習熟に時間がかかるのは、ハンドルに集中できないことが原因だと思って、ほぼ間違いありません。

子どもでも大人でも練習法に違いはないので、ご参考になれば幸いです。私の母方の祖母も中年になってから半月くらい練習してマスターしたそうです。

補記

テレビドラマ「マイガール」では、1日で指導するという物語の制約上、ペダルを外さずに指導していました。ちゃんと空回りするなら足はダラッと下げておけばいいのですが、車輪と一緒に(ゆっくり)回ってしまう場合は、ペダルに足を乗せます。この場合、協力者が荷台を押すことが前提となります。

しかしカリスマ保育士というキャラ設定とはいえ、自転車を1日でマスターするという展開には疑問を感じます。上達のスピードは人それぞれなので、気長に取り組んでください。

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