趣味Web 小説 2010-01-04

DSi LL を家族で楽しむ

DSi LLを買った

ニンテンドーDSi LL ワインレッド

いまDSi LLは白、黒、赤の三色があるのだけれども、上面がツヤありなので、黒だと指紋が目立つ。白は汚れやすい。消去法で渋い赤。……といってもこのDSi LLはプレゼント用。昨年7月に母に贈ったDSiを引き取る代わりにあげるものです。

DSi LLで遊んで面白かったゲーム

父は祖父の看病のために家を離れていましたが、正月ということで、実家には母と弟と私が集まっていました。それで、いろいろなゲームで遊んでみたんですけれども、結局は……一人がゲームをしているのをみんなで見て、ワイワイガヤガヤいいあうのが一番楽しかったです。

以下、盛り上がったゲームソフトをいくつか。

レイトン教授と魔神の笛

レイトン教授と魔神の笛 特典 レイトン教授ひらめきコインチャーム付き

知能クイズに物語を組み合わせた作品。物語本編、なぞなぞ、迷路あたりは今ひとつ盛り上がらない。意外と熱く燃えるのが、「ひらめきコイン」探し。

一部例外はあるようだけれども、基本的には各画面に3枚隠されているので、2枚見つかってから3枚目を探すのが盛り上がる。「そこの木の枝は?」「もう探したよ」「いや、もう一回!」「だから探したって!」「もう一回!!」意外と見つかるんだな、これが。「おぉ~」ま、バカらしいけど、こういうのが楽しい。

あとはパズルかな。一定の手順で何らかの操作をしないとクリアできないタイプの問題。ナゾ150「カエルの恋路」はとくに傑作で、「次はぼくがやってみる!」失敗。「もう~、だからそれじゃダメだっていったじゃない」「じゃあやってみてよ」失敗。「ほらねぇ」「ちょっと貸してみてよ」「ん? 何か気付いた?」失敗。一人でやっているとイライラするだけかもしれないんですけど、家族でやってると、ふと「このままナゾが解けなくてもいいんじゃないか」なんて、ね。「解けたぁぁあああああ!!!」弟が解きました。

前段で紹介した「カエルの恋路」もそうなんですけど、「隠された謎」は大体どれも盛り上がりやすい。計算用紙なんかを用意しておくといいんじゃないかな。その他、電車のミニゲームもかなりいいね。「それじゃダメでしょー」「いいのっ」「いいんじゃない?」失敗。まあ後半になると難しすぎる感もあるのだけれど。

空気読み。DS

「無難な行動」を選択していくゲーム。DSiウェア(500ポイント)です。ちょっと説明が難しいので、とりあえずプレイ動画をご紹介。

時間がたっぷりあるなら、全100問を黙々と進めていくのもいいけど、まずは「サクッと空気読み。」で10問やるのがいいと思う。8問くらいは「うんうん、そうだね」という感じで順調に進むのだけれども、1~2問、誰かから「えっ!?」と声が出る。「えっ!?」「いや、それって……」以下、唐突に激論が始まったり、何事もなかったかのようにお互い画面に集中したり。

基本的に、ワイワイやるような感じではなくて、イヤな注目を浴びながらプレイする緊張感みたいなものを楽しめるのがいいところ。ま、家族といえど行動にはかなりの差異があることがよくわかって、いいゲームですよ、これは。

ひらめき◇絵結び

タッチパネルにペンで線をたくさんひいていくパズルゲーム。DSiウェア(200ポイント)です。

パズルの一例

どんなのか私にはうまく説明できないので、とりあえずウェブブラウザ+マウスでプレイできる体験版をやってみてください。

このゲームのいいところは、ひとつひとつのパズルに長い時間をかけてじっくり取り組めることです。もちろん、短時間で解かないと金の冠はもらえない。金の冠を揃えないと、上位のクラスには進めないようになっています。でも、最初はとにかくじっくり楽しめるのがいいところ。

テトリスなどのように、プレイヤーが時間に追いまくられるゲームの場合、周囲がゴチャゴチャいうとプレイヤーが怒り出すでしょう。その点、このゲームではそのようなことがない。何度も線を引いたり消したり試行錯誤できるので、ワイガヤ可能。

「ね、上のほうを通してみたらどう?」
「こう?」
「そうそう。で、次はこっちを……」
「おぉうい、ダメじゃん。さっきのアドバイス、まるっきりただの思いつきじゃん!」
「悪い悪い。じゃあ今度はこっちを……」
「この線はこっちに通せるんじゃないか」
「いや、それは無理でしょ。このブロックが孤立しちゃう」
「そんなことないって。裏側から線を出して、右上を経由していけば……?」
「あー、なるほど」
「でもそれで速くなりそう?」
「じゃあ再挑戦してみようよ」

難問をみんなで解いて、さあタイムトライアルに挑戦だ! ……となるのだけど、これが意外と難しい。

「だーかーらー、それは途中で挑戦してダメだったやり方でしょ」
「忘れちゃったの?」
「うるさいなー、勘違いだよ、勘違い!」
「ああっ! もう金のタイムリミットまで時間がない!」
「焦らせるなー!」

答えがわかっているクイズなんてつまんないでしょ、というのは素人の意見。正直なところ、先が見えない正解ルート探しより、タイムトライアルの方が焦点がクリアになって面白かったりします。めちゃくちゃ狭い隙間に神業で線を通すとか、見てる方もハラハラドキドキ。一粒で二度おいしいゲームです。

で、だんだんみんな慣れてくるから。意外と、「難問」が1回目でいきなり金の冠を取れちゃったりすることもあるわけ。するともう「すごい!」「すごい!」って、これは嬉しいね。

全年齢対応のゲームデザインを目指して

DSi LL ワインレッドをクラブニンテンドーにポイント登録した際、任天堂から提示されたアンケートに回答した内容を抜粋してご紹介。

購入理由:

2009年、私は両親に、2台のDSiと一緒に7月に『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を、そして12月には『レイトン教授と魔神の笛』をプレゼントしました。

父は問題なく楽しめたようですが、老眼の進行した母は、「ふりがながあると、文字と重なってぼやけた感じに見える」というのです。

ゲーム自体は非常に気に入ってくれて、DQ9などは500時間以上もプレイしています。それだけに、しょっちゅう虫眼鏡で画面を拡大しないと字が読めないのは、たいへんな不都合だというのでした。ただ、虫眼鏡で問題が解決されるならば、最初から画面が大きければいいだろう、と私は思いました。

また母はいろんな体勢でゲームをするのですが、どうも画面が明るく見えないと見づらく感じるようで、しょっちゅう角度を調整していました。DSiLLの液晶画面は、この問題も同時に解決してくれそうです。

幸い、母の腕の筋力は落ちていませんし、老眼のせいもあって(頭と画面の距離をとるため)膝にDSiを載せてプレイするスタイルに慣れています。DSiLLの重さは、大きな不都合にはならないと考えました。

最後の一押しは、現物を見たことですね。ああ、これはいいな、と。

自由意見:

小学生をもターゲットにした作品で、漢字に「ふりがな」や「よみがな表示」がないのは考えられません。親戚の子にねだられて何本かゲームソフトを買いましたが、漢字が読めないという理由で私が遊ぶソフトになってしまったことが何度もあります。

ゲームを遊ぶために漢字の辞書をひいたりはしてくれません。強く指導すれば最初は従いますが、すぐ他のゲームへ移ってしまうのです。ポケモンの孤高の強さは「本格的なゲームで漢字が(ほぼ)ゼロ」を抜きに語れないと思います。ちなみに英語もダメです。

が、両親もDSで遊んでくれるようになって、「ふりがな」だけでは全年齢層には届かないのだと思い知りました。

新聞や文庫本が読者層の高齢化に従って文字を大きく、きれいに変化させたように、ゲームのインターフェースも文字を大きくきれいにしてほしい。

任天堂の次世代ゲーム機は画面解像度が高くなると予想します。その際、ゲーム製作のガイドラインとして、大きな文字サイズを強く打ち出していただきたい。家電量販店で『ファイナルファンタジーXIII』を見て、母は「これは無理だわ」と。あんな画面設計では40型HDテレビでも高齢者には手が出ません。

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