趣味Web 小説 2010-01-20

名刺交換の復権(2010年1月)

第39回インターネプコン・ジャパン(ただし同時開催の第2回カーエレクトロニクス技術展が主な関心地)に行って疲れ果てました。気張って10時から18時近くまで歩き続けたから、もうクタクタ。営業マンは毎日こんな生活をしているのだろうから、尊敬するな……。

主催はリードエグジビジョンジャパン、年間53本の国際見本市を開催しており、ものづくり系の技術者なら、どれかには参加したことがあると思う。

私は2年近く展示会へ行くのをサボっていたので、いつの間にこうなったのかわかりませんけれども、今回、ちょっと気になることがありました。何かというと「名刺が復権していた」のです。50枚近く持っていたのに、きれいサッパリ使い果たしてしまいました。まさか、という感じ。

私が何度も行った2年くらい前までのリード開催の見本市では、持って行く名刺は2枚で十分でした。1枚はリード社に渡し、1枚はバーコードつきの入場カードにステープラーで留めます。入場カードにはバーコードに対応したシールが付属していて、リード社は受け取った名刺にシールを貼り、電子名簿を作成します。出展各社のブースには名刺の読み取り機があります。これで読み取った番号をリード社に問い合わせると、ブースへの来訪者の名刺情報が手に入るというわけです。

これ、来場者はいいけど、出展者には不都合な仕組みだとは思っていました。あれこれ相談されたことを、すぐに調べて返信したいと思っても、すぐには宛先がわからない。リード社の情報入力が終って検索できるようになっても、「何時何分に訪問した人か」がわからないと一発で検索できない。ここが曖昧な場合、話をしたとき名札に留められた名刺を目で見て訪問者票や手帳などにメモした会社名や名前と対照する必要がある。

技術の進歩が何かうまい解決策を生み出すのかと思っていたけれども、結局は名刺交換が復活した、と。1日中歩き回って、2回しかバーコードの読み取りを求められませんでした。

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