政治系ブログの造語のセンスがよくわからない、という話題。
ブログ以前に、政治家の造語センスが、そもそもよくわからないんですよね、私は……。
高い支持率を概ね維持した小泉政権を思い出すに、そもそも「構造改革」というのが、ナゾワードですよね。まあ大勢にウケたんだから「変」ではないのでしょうけれども。「官から民へ」はわかりやすい。これはいいと思う。「改革の本丸」……「本丸」という言葉が、もう若い人にはわからない(私の周囲には「大切なこと、って意味?」「だよね?」なんて人がふつうにいた)。でも雰囲気で意味が伝わっていたので結果オーライ。
そして問題なのが、「三位一体の改革」。これだけは、擁護に困る。国庫補助負担金、交付税、税源移譲をセットで見直すという意味なんだけれども、誰か「その言葉の選択はいかがなものか」といわなかったのかな。
ちなみに初出となる経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002には「三位一体」という言葉が2回登場します。歳出、経済振興策、税制の一体見直しも「三位一体」で推進すると書かれているのだけれども、こっちは世間にウケなかったらしい。
「上げ潮」とか「事業仕分け」も、先に広まった似たような意味の言葉を押しのけて政治報道の中に広まっていった。「事業仕分け」は世間的にもウケましたね。歳出の見直し、事業の見直しということなんだけれども、一体どういうことなんだか。将来、歴史の勉強をする学生がかわいそうだな、と思う。