知人が『みんなの党』の党員になった。その際の事務局とのやり取りが面白かったので、許可を得て転載。
「たった2000円のカンパ」のつもりで入党を希望します。ただし、3つの質問をさせてください。とくに回答を希望してはいません。無回答なら消極的肯定と判断いたします。でも、「絶対にダメ」なら、今のうちに教えてください。後から文句をいわれたくはないです。
1.年会費を払う以上のことをするつもりは全くない(選挙ポスターを貼る手伝いなどはしたくない)のですが、それでもいいですか?
2.民主党の代表選で1票を投じたいというだけの理由で民主党員になったこともあるのですが、そういう軽い気持ちでもいいですか?
3.将来、人間関係のしがらみなどで、他の党と掛け持ちになってもいいですか?
***様
お世話になります。
みんなの党本部事務局です。
この度は入党手続きを頂きありがとうございました。
お問合せの件ですが、3点とも問題ございません。
今後ともご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。
みんなの党本部事務局
これ、もともとは私が「21世紀の日本で“みんな”の党であろうとすれば、かなーり緩くないとダメだよね。入党する際に、確認の質問はしておいた方がいいよ」と話した内容。「ちょっとハードル高め」のつもりが、あっさり。党費を送金すると、すぐ返信がきたそう。
なんていうか、今日、みんなの党を支持したことで、明日の自分を縛りたくない。自由に判断できるのが有権者の特権でしょ。それを手放したくない。そういう人、多いんじゃないだろうか。でも、「企業献金は問題の温床。かといって、税金で政党を養うのもどうかと思う」といったら、個人献金をするしかない。けどなあ……というジレンマがある。
私の勘違いかもしれないけど、私と同世代の30歳前後の層には、「政党」について「よくわかんないけど、怖い」「秘密結社の親戚、みたいな?」というイメージがあると思う。だから、
というのは、ホッとしたというか。あー、こういうのが「ふつう」になっていくなら、「宗教じみた政党以外はみんな資金不足で滅びちゃう未来」は見ずに済むかな、と。もちろん、これだけ敷居が下がってもなお、9割超の有権者にとっては、今後も入党なんて「考えたこともない」って話であり続けるとは思いますが。
さっき調べてみたら、党員の紹介を入党要件にしている自民党も、知人がいなければまず支部に電話してね、ということになってた。以前からそれはそうだったんだろうけど、いまは目立つところにそう書いてある。へー、という感じ。まあ、そうはいっても敷居は高いかな。
民主党の入党案内を見ても、掛け持ちOKとは書いてないな。ダメだとも書いてないけど。問い合わせがあったら答える、という感じなのかな、どこでも。
こちらは主要政党の年会費などのまとめ記事。
みんなの党には一般会員(年会費2,000円)とネット会員(年会費1,000円)があって、一般会員は「希望者にメルマガ配信」なんだけど、ネット会員は「メルマガ配信」となっている。個人的にはこれ、ちょっと面白いと思う。