今春から宮崎で猛威を振るった口蹄疫に対して、実際に私にできることは、多少の寄付をすることくらいだった。そして、いろいろな報道を見ながら考えていたのは、もし私が直接の担当者だったとして、どのようにすればいいのか、ということだった。
共感できたのは、このあたりの意見。
他には、北沢かえるさんの感覚にも、うなずくことが多かった。
2chでの鳥越俊太郎さん批判は、日本の畜産の現状を所与とすれば外れていないと思う。しかし実際、発展途上国の、自足自給のための牧畜を行っている地域では、先進国のような殺処分はやっていない。その理由はまさに鳥越さんの表明した素朴な感覚に沿ったものだ。
鳥越さんは、とくに食料品などについて、反グローバリズムの立場を取っていたと思う。ならば、国際的な品質と価格の比較を回避できないことを前提とした「殺処分は当然」との声に与しないのも理解できる。
私は鳥越さんの前提に賛成しないから、口蹄疫への対応策についても意見を異にする。けれども、異論の存在を無知・無能で説明付け、馬鹿にし嘲笑するというのは賛成できない。「みんな」が前提としている条件を疑う議論をすると、話も聞いてもらえないことが多い。私はこれで何度も悲しい思いをしてきたので、意見への賛否以前に、鳥越批判の「あり方」の方により強い関心を持つ。
何か書きたいと思ったけれど、書けないままズルズルと時間だけ経ってしまった記事をいくつか。