趣味Web 小説 2010-08-01

「CSS3でドラえもん」はスゴイけれど……

1.

「すごい」と思う。そのアイデアにも技術にも感心する。ただ私は、本題から外れたところで、ちょっと違うことを考える。

2.

IEは非推奨です。IEでも一応閲覧は可能ですがGoogle Chrome、firefox、Operaのようなデザインでは表示できません。

ここで今IEを使っている人に言いたい! そのブラウザを使うのをさっさとやめてくれ。あれはWeb業界の足を引っ張りまくっているお荷物なんだ!

もうIEとかネタでしかないし、早く滅びればいいのにw

昔からいっているのだけれども、製作者が「特定のデザイン」を閲覧者に押し付けようとするなら、CSSデザインもテーブルレイアウトと何ら変わりがない。ブロードバンド時代である。段組なんか、テーブルを使って何の問題もなかろう。theader要素に「本文」とか「メニュー」とか書いておけば説明もつく。

幅広い閲覧環境に柔軟に対応できるというのがCSSデザインのメリットだったはずなのだが、裏技shop DDさんのサイトは、音声読み上げでは非常に利用しにくい。1分経っても本文が始まらない。視覚系のブラウザなら大丈夫かというと、最大シェアのIEを非推奨と言い切ってしまう。ちゃんと文章を読めるのだから、それでいいだろうに。

単に軽くしたいなら、8割方の閲覧者がクリックしないであろう、本文と無関係のコンテンツを大量に紹介する部分をバッサリ削る方が、よほど効果的ではないだろうか。

3.

こんなむちゃくちゃな事をやるってことはhtmlの記述に問題がありそうな気がしますが、その点は全く問題なくXHTML 1.1で製作しています。もちろんW3C Markup Validatorも通りますし、ちゃんと 「This document was successfully checked as XHTML 1.1!」と表示されます。

これは観点がずれている。Validatorにできることは、文法的な誤りがないかどうかを確認することだけ。ひとつひとつのマークアップが、その内容に照らして適切かどうかは、今のところ人間にしか判断できない。

かつて俗に「不思議マークアップ」といわれたのは、ひとつはたしかに「(一部の)ブラウザはいい感じに補正して表示してくれる文法ミス」だったけれども、より本質的なのは「見出しでない部分を、単に文字を大きくしたいがためにh1やh2でマークアップする。逆に見出しを見出しとしてマークアップせず、fontなどを駆使してそれっぽく装飾するだけ」といった事例に対する批判だった。

裏技shop DDのドラえもんのソースを見ると、内容空っぽのdiv要素がたくさん使われている。単にドラえもんの絵を描くためだけに、絵柄の都合でdiv要素が使われている。これは馬鹿げた話であって、img要素を使う方が、手間とかそういう問題でなしに、マークアップとして理が通っているだろう。

CSS3 ドラえもんは、技術デモとして面白い。それは否定しない。しかし、文法違反がないからhtmlとして問題がない、という意見には同意できない。

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