趣味Web 小説 2010-10-13

無理せず節約するコツ

私の父は大卒枠で入社したが、年収は400万円未満だった(平均)。それでも、子ども2人を大学へ行かせた。とくに弟は下宿して大学院まで進学している。なお、ローン型の奨学金は利用した。しかし、とくに苦労はしていない。電気・ガス・水道の節約に汲々とするような生活は、記憶にない。

母は家計簿をつけてみて、小さな出費を削るより、大きな出費を削る方がずっと効果的であることを発見したという。

気付き
  1. 野菜や鶏卵の特売に目の色を変えるより、「牛肉NG」「刺身NG」「冷凍食品NG」「調理器具の予算は年1万円まで」と決めてしまう方が簡単・確実だ。
  2. 自炊の低コスト化に苦心するより、「外食NG」の大方針を守る方が容易かつ効果的だ。
  3. 結局、いちばん「幸せだな」と感じるのは、夫や子どもが気持ちよさそうに昼寝しているとき。
基本方針
  1. 「人並みの生活」をフルコースで実現しようとしない。「日常」に特化する。
  2. 状況に即応しない。判断に枠をはめる。
具体例

結局のところ、どこかで帳尻を合わせなければならない。だが、「外食しないのが当たり前」「会社の保養所がある場所の他には旅行しないのが当たり前」といった感覚を持つことができれば、年収400万円未満でも惨めな思いをすることなく、子ども2人を大学までやることができる。ようは、気の持ちようだ。

それさえできれば、あとは経験を整理して明確な方針を立て、淡々と日々の生活を組み立てていくことで、自ずと幸せに毎日を過ごせるわけだ。

……が、自分の気持ちをコントロールできない人が世の中には多い。「当たり前」の基準を家庭の外に求めて、自分は不幸だと感じてしまう。だから年収400万円未満では、無理せず子ども2人を大学へやれる水準とは考えない人が少なくないのではないかと思う。

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